12月の薬草

お断り:掲載写真は専門家でないのでWEBの検索、あるいは手持ちの本で確認したもので完全を期したものではないことを
お断りします。もし間違っていたらご指摘下さい。

No 薬草名 薬効用い方 採取時期と調整法・成分
1 タマネギ(玉葱、胡葱、こそう)
薬効・用い方:
鱗茎に硫化アルリを含有していて薬効はオオニンニク似るが、少し穏やかになる。 鱗茎は発汗、利尿、興奮の作用が知られ初期の風邪に用いられる。また消化液の分泌を促進して食欲増進を促す。
風邪にはマネギを細かく刻み、ショウガを摩り下ろして混ぜ、味噌か醤油で味をつけて、熱いお湯注ぎ、飲んですぐ寝ると、発汗して熱が下がるという。のどの痛みにはネギのように温湿布する。
その他:名の由来は鱗片が集まって丸い球(鱗茎)になる根葱(ねぎ)から、タマネギになった。漢名の胡葱(こそう)とは、胡(西域の国名)から来た葱(ねぎ)から、胡葱(こそう)になった。イランでは、昔は更紗の染料として用いられた。
分布生育場所:
イランやベルチスタン地方の原産とされ、日本には明治18年に渡来して、野菜として全国で栽培。タマネギは品種改良を重ねて、現在品種は100種類以上あるという 。

見分け方・特徴:鱗茎から出るネギに似た淡緑色の葉が数本になり、高さ50cmくらい、中は空洞の細い管状 花は、秋に花茎が直立して、先端に白い小花を球状につける。 鱗茎は直径10cmくらいになり、外側は乾いた膜質で、内側は多肉で重なる、強い刺激臭がある。
採集と調整:鱗茎は胡葱(こそう)といい薬用に用いる。

成分:鱗茎に硫化アルリを含有。

大洲市東大洲の畑でビニールで覆った中に植えられてました(2006.12.01撮影)。
2 ビナンカズラ(南五味子、なんごみし) 薬効・用い方 滋養強壮、鎮咳に、南五味子(なんごみし)を1〜2個(約5gム)、水0.2リットルで煮詰めます。果実が、どろどろになったら火を止めて、布で濾してから、ハチミツなどで甘みをつけて、暖めてから熱いうちに、食後1日2〜3回に分けて服用します。 また、新鮮な葉は、揉んで切り傷に塗布します。 古くは、蔓(つる)には粘液質があり、細かく刻んで、少量の水に漬けておくと、粘質になり、寝癖などの頭髪のくせ毛直しに用いました。

その他:「万葉集・784年」には、サナカズラと呼ばれ、サナは、実・滑(なめ)を意味し、カズラは蔓(つる)という意味です。 名前の由来は、実(さね)の目立つ蔓(つる)という意味から転訛して、サネカズラと呼ばれたということです。 ビナンカズラとは昔、武士などが整髪用に用いたもので、「美男葛(びなんかずら)」で、これを用いると、「美男」になるという意味から呼ばれました。 どろどろにした、樹液を用いて、男女共、頭髪養毛料や整髪用として、薄めて、洗髪用に用いていました。
分布生育場所:関東以西の暖地の山地などに自生する蔓性常緑木本。

見分け方・特徴:暖地に自生する常緑の蔓性(つる)の木本(もくほん)です。 葉は、互生して、楕円形、先端は尖り、葉縁にまばらな鋸歯があり、葉質は、濃緑色で厚く光沢があり、裏面はやや紫色を帯びます。 花は夏に葉腋(ようえき)から柄を出し、直径1.5cmくらいの淡黄白色の、つりがね形の花をつけます。 雌雄異株で、果実は直径3cmチくらいの球状で集まって下垂します。 肥厚して肉質になった花托(かたく)のまわりに球形の漿果(しょうか)が着生したものです。

採集と調整:10〜11月ころ、赤く熟した果実を採取して、細かくくずして日干しにして乾燥させます。 これを生薬で、南五味子(なんごみし)という。

主成分:クエン酸、粘液質などを含みます。

愛媛県大洲市徳森の山裾に生えていた蔓性の木に赤い実が付いてました。木の丈は50cm位でした(2006.12.01撮影)。
3 オドリコソウ(踊り子草)
薬効・用い方:腰痛には乾燥したオドリコソウ適量を、木綿の袋に入れて、薬湯料として入浴する 中国の民間療法では、月経不順や泌尿器系疾患に、オドリコソウの花を乾燥したものを煎じて服用する。腰痛や打撲傷には全草を濃く煎じた液で湿布する。 若芽、若葉、花は、そのまま天ぷらに、塩を入れた熱湯で軽く茹でて、水にさらし、和え物、おひたし、汁のみ、油いために、花は熱湯でかるく茹でて、酢の物に、根茎も、熱湯で茹でて、さらして、同様に山菜として食べる。

その他:名の由来は花の咲く様子を盆踊りで櫓(やぐら)を組んで花笠をかぶり踊っているように見立てて、オドリコソウの名になった。古名の波見(はみ)は、食み(はみ)で、花の形を、口を開けた蛇にたとえた。中国名は、野芝麻と書く
分布生育場所:踊子草/Lamium album var. barbatum、北海道、本州、四国、九州の山地の木陰、林の中などに群生。

見分け方・特徴:茎は四角形で根元から多数出て直立して高さ40〜60cmになる、柔らかい多年草、葉は対生、柄があり卵形、先端は尖り、葉縁には粗い鋸歯があり、葉全体に毛がある 花は淡赤紫色〜白色の唇形の花が数個、茎の周りに並んでつく。上部は帽子の形で、下部は三つにさける、花の蜜は甘い。

採集と調整:5〜6月ころの開花期に全草を採取して、天日で乾燥させる。若芽、若葉、花を、4〜6月ころ摘み取り、山菜とする。

有効成分:テルペノイド・ラマルピド、アルカロイド・スタキドリンなど

愛媛県大洲市徳森の太郎大明神神社の近くに生えてました。葉はシソみたいですがシソのような香りはありません。草丈は50cm。 花が編み笠をかぶって盆踊りをしているようです(2006.12.01撮影)。。
4 ヒイラギ(ひいらぎ、柊)

薬効・用い方:薬効に関する情報記載はない。 本州福島県以西、四国、九州、沖縄の山地に自生、庭木として植栽、台湾にも分布。高さ4〜8メートルになる雌雄異株の常緑小高木。葉は光沢があり硬く厚い、長さ4〜8cm、楕円形〜長楕円形、先端や葉縁に鋭い鋸歯が2〜5対あるが老木になると全縁が多くなる。花は11月、葉腋に芳香のする白い花をつける。果実は楕円形で翌年6〜7月に黒く熟す。

湯快リゾートを利用し北陸山中温泉に女房と一緒に行った際、山中グランドホテルの近くの民家の庭にはえてました(2006.09.23)。
5 キク(きく、菊、菊花、きくか)
薬効・用い方:
菊花(きくか)は、頭痛、めまい、耳鳴りなどに1日量8gを水0.4リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用する。また菊を乾燥したものは、風邪の発熱、咳止め、めまい、耳鳴りなどに1日量10〜220gを水0.4リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用するという。あかぎれ、しもやけ、腫れ物などには、生のキクの花の絞り汁を患部に塗布するという。また夏や冬に採取した、キクの花は蒸してから薄く広げて、陰干しして乾燥したものを、キクノリといい、菊花(きくか)の代用にする。

キクの花酒:乾燥したキクの花かキクノリ100g、ホワイトリカー1.8リットル、はちみつ0.2リットルくらいを、漬け込んで2〜3カ月冷暗所において熟成して、材料を引き上げ布で濾して、さらに3〜4カ月熟成する。これは1回杯1杯1日2杯を限度として、高血圧、頭痛、二日酔い、疲労回復などに、特に二日酔いには効果があるという。

採集と調整:薬用としては中国から輸入されている、黄甘菊(おうかんぎく)を乾燥したもので、生薬名で菊花(きくか)という 一般には、霜の降りる前日に、菊の花を採取して陰干しして乾燥させる
分布生育場所:中国原産、日本全土で観賞用、食用に栽培。本州日本海側の高山に自生するチョウジギク、海岸の岩場・砂地に自生するイソギク。

見分け方・特徴:茎は直立して上部で枝分けれする。葉は互生して大きな切り込みがある。一般に菊は中国北部原産のチョウセンノギクと中国中部原産のハイシマカンギクの交配で生まれたといわれ、日本に渡来後の品種改良により、江戸時代に観賞用と味や香りのよい食用菊とに分けられて、さらに品種改良が繰り返された。

その他:名の由来は漢名の菊の音読みから、キクになったという。古くは鞠(きく)と書いたといわれ、キクの頭花の形からついた名だといい、中国北部に自生する頭花の小さい、ホソバアブラギクとされる。キクは渡来後日本で品種改良により優れたものが多く、世界的にも東洋の代表の花として知られている。 また、新潟県にはカキノモトという品種の、ショクヨウギクが知られています。
大洲市県若宮の道沿いの畑に生えてました(2006.11.03撮影)。
6 アズキ(小豆、赤小豆、しゃくしょうず)
薬効・用い方:
赤く熟したアズキは、かっけ(脚気)やむくみなどに、1日量20〜30gを水0.5リットルで、3分の1量まで煎じて3回に分けて服用する。また、めまい、卒倒、二日酔い、催乳、便秘などにもアズキの煎じ汁を飲む。眼病にはアズキを煎じた液で眼を洗う。子供の夜尿症には、スプーン1杯程度、生葉をすりつぶして飲むと効く。
市販のアズキを煮て食べるだけで神経痛などの痛み、脚気、むくみ、腎臓病、整腸、利尿、精神安定、二日酔い、便秘などに効果があるという。

その他:名の由来は魏の時代に記述された辞書「廣雅」には紀元前〜2、300年ころに、アズキを荅(とう)というと記載があり、荅(とう)が同音の豆に転訛して、大豆(だいず)より小さいのから、小豆(しょうず)となり、それをそのまま音読みして、アズキ(小豆)になったという。アズキは古くから食用として栽培されていて北海道が主産地で、アカダイヤとして親しまれている。
分布生育場所:東洋原産か中国原産の1年草、古く中国から渡来したとされる。

見分け方・特徴:草丈30〜60cm、茎は直立して、茎の先端はつる性になる。 葉は、3出複葉、長い柄があり卵円形、全縁、浅く3裂する。花は夏に葉脈から花穂を出して、3〜10個の淡黄色〜淡白色の蝶形花をつける。果実は秋に豆果をつけ、中には10個くらいの赤茶色の種子がある。

採集と調整:アズキは生薬名は、赤小豆(しゃくしょうず)といい、脚気(かっけ)の妙薬として知られる。葉は夏の花が咲く時期に採取して天日乾燥する。

大洲市県若宮の道沿いの畑に生えてました(2006.11.03撮影)。
7 カラシナ(からしな、芥子、がいし)
薬効・用い方:
神経痛、リューマチ、気管支炎、肺炎には市販のカラシ末を、ぬるま湯でパスタ状に練って、厚手の布に塗って痛む場所に塗布します。5〜10分後に貼った場所に痛みを感じたら取り除く。香辛料としてはカラシナの種子を粉末にして水を加えて練って、カラシ漬け、カレー粉、サラダなどの調味料にして幅広く用いる。 また防腐作用が強いので、揮発芥子油やカラシ粉は、醤油などの防腐剤として用いる。香辛料として食品に利用される。
食用:春の若芽を摘んで、軽くゆでて水にさらしてアク抜きしてから調理。おひたし、辛子あえ、白あえ、一夜漬けに、生のままころもをつけて天ぷらに。

その他:カラシナは中央アジア原産で中国から渡来した。「本草和名918年)」や「和名抄(わみょうしょう・932年)」では、芥(がい)の漢名に和名として、「加良之(からし)」をあげている。カラシナの名前の由来は辛い菜のことで、漢名の芥(がい)とは、界のことをあらわし「汗を発し、気を散じ、我を界する」という意味があるということです。 ヨーロッパやアメリカでは、クロガラシ(ブラックマスタード)やシロガラシ(ホワイト、イエローマスタード)の種子を古くから香辛料として用いていましたが、日本でもカラシナの種子を、芥子(がいし)として日本料理に用いられていました。
分布生育場所:中国原産の越年草で、日本各地で広く栽培されている。
見分け方・特徴:カラシナは日本の各地で越年草として栽培され、葉は漬物などとして利用される。 カラシナは草丈1〜1.5メートルにもなり、下部の葉がダイコンの葉のように先が頭のようで羽状(うじょう)に不規則に裂けていて、根から直接でる根生葉は大きく、ダイコンの葉に似ているが花が咲くころには枯れてしまいます。 茎、葉には毛があり、春にさく花は黄色で小型で十字花が総状に開きます。 種子は黄褐色で小粒で直径1.5mmで表面には小さいへこみが密にある。 カラシナの種子はクロガラシは赤褐色で、シロガラシは黄色か黄褐色で主に欧米で栽培され香辛料として使用される。
採集と調整:カラシナは5月下旬〜6月上旬に種子を集めて、日干しにして乾燥させる。 これを生薬で芥子(がいし)という。カラシを粉末にすると主成分が揮散しやすいのですが、市販のカラシ粉は脱脂されて保存ができて便利です。

カラシナの種子の主成分は、シニグリンガミロシンという酵素で、アリルイソチオシアネートが生じる。
大洲市東大洲のお友達の和田さんの雨上がりの畑で取らせてもらいこの菜っぱに形がよく似たダイコンを土産にもらう(2006.11.03撮影)。
8 コマツナ(こまつな、小松菜)
薬効・用い方:
風邪予防、ガン予防、骨粗しょう症予防、動脈硬化予防、貧血予防、美肌保持、歯の健康。

その他:東京都江戸川区小松川が原産地なので、小松菜という名前がつきました。昔は冬場に収穫されるので冬菜とも呼ばれていた。

食べ方:和え物、おひたし、炒めもの、つまみ菜、汁の具など。

食知識:小松菜は、ほうれん草に比べて日持ちが悪いため、購入した日のうちに使い切るのが理想です。数日間おいて置く場合は、根元を水で湿らせたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するか、固めに茹でて冷凍保存すると良いです。買う時は葉っぱの緑色が濃く、小振りで小さい葉っぱの物を選びます。葉が黄ばんでいるものや、しおれているものは、ビタミンCの破壊が進んでいるので絶対に買わないこと。
成分:ビタミン、カルシウム、カリウム、鉄など、ほうれん草に含まれる栄養分に似ていますが、ビタミンB2の量は野菜の中でもトップクラスで、カルシウムの量は、ほうれん草の5倍です。カロチンの量も同じぐらいなので、総合評価ではほうれん草より栄養価が高い。

大洲市東大洲のササオカ東大洲店のお客で、お友達の和田さんの雨上がりの畑で取らせてもらった。葉っぱはホウレンソウによく似ているが葉の幅がこちらの方が広く、色も薄いように感じた。ダイコンを土産にもらう(2006.11.03撮影)。
9 タカナ(たかな、高菜)
薬効・用い方:
薬効に関する情報記載はない
高菜はからし菜の一種で1000年以上も昔に大陸から渡来した。西暦892年発刊の『新選字鏡』には「太加奈」とあるが、高菜のことです。 そうした古い歴史を持つ高菜は中央アジアが原産地で、欧州北部と東はシルクロードを経て極東にまたがる広い地域に分布しており、とりわけ日本では温暖な九州地方で盛んに栽培されるようになった。現在の高菜は明治以降、中国から導入された多肉性の高菜と古来から国内で栽培されてきた在来種(佐賀のむらさき高菜、相知高菜)との交配によって生まれた。 高菜漬は「野沢菜」「広島菜」と並んで日本三大菜漬の一つとして有名です。 その独特の風味は高菜ならではのものですが、乳酸発酵による本漬タイプの菜漬であり、最近は調理材料としても広く利用されるようになってきました。 また食物繊維も豊富に含まれており、健康面 からも人気を高い。 ちなみに沖縄ではタカナのことをシマナーといい、それを料理するとなぜかチキナーという呼び名に変わる。
大洲市東大洲のササオカ東大洲店のお客で、お友達の和田さんの雨上がりの畑で取らせてもらった。葉っぱは一部、葉の縁が紫色になっている。ダイコンを土産にもらう(2006.11.03撮影)。
10 カブ(かぶ、蕪)
薬効・用い方:
カブは繊維質が多く、便秘には、根や葉を味付けして食べる、腸を刺激して便通を促す。種子は円形脱毛症、眉毛の脱毛に用いる。種子をすりつぶして酢を少量混ぜて患部に塗布する。また、おでき、そばかすには、すりつぶした種子を患部に塗布する、すり潰した種子をふろ上がりの肌につけると美肌に しもやけには、根をすりおろして、患部に一日数回塗布するという。 本朝食鑑(ほんちょうしょっかん・1697年)には洗眼薬として「熱眼腫痛および天行赤眼に、蝋月(旧12月)にカブを細かく刻み、明礬(みょうばん)水に浸しておき、立春(2月3日ごろ)の後に取り出し、晒乾かす。これを冷水に浸して眼を洗うと、最も妙である」と、眼薬の説明がある。
その他:名の由来は春の七草にはスズナ(鈴菜)であり、カブの根の形が鈴のように見えることからついた名だという。 和名妙(わみょうしょう・932年)に、和名を加布良(かぶら)として、漢名を蔓菁根(まんせいこん)としていて、蕪菁(ぶせい)と書く場合もあり、春の七草スズナは、カブという。またカブは、大言海(1937年)には、「かぶハ、頭(カブ)ノ義、植物ハ根ヲ頭トス」という記述があり、このことから、根頭部が丸くふくれたカブの形から名がついた。日本のカブ品種にはアジア系品種とヨーロッパ系品種とあり、アジア系品種は、中・大カブの白色品種で関西以西で多く栽培され、ヨーロッパ系品種は小カブ品種で東海以北で多く栽培されている カブは、根を漬けた京都の千枚漬け、飛騨地方の赤カブ漬け、葉を漬けた長野の野沢菜漬け、滋賀の桜漬けが知られている。カブの品種では天王寺かぶ、関東の金町小かぶ、岩手の長かぶ、山形の温海かぶなど多くのカブが知られる。
分布生育場所 蕪/Brassica rapa L.(Turnip) アフガニスタン〜地中海沿岸地方の原産といわれ古くに中国、朝鮮半島を経て日本に渡来した。全国で野菜として栽培、冷涼な気候を好む。
見分け方・特徴:根生葉は長楕円形で長さ60cmくらいで鋸歯(きょし)があり、柔らかい。 茎は直立して約60cm、茎頂に3〜4月ころに黄色い花を数多くつける。 あとに褐色の種子を残す。
採集と調整:根を薬用に用いる。種子は、花後に採取 。

成分:根にはアミノ酸、ブドウ糖、ペクチン、ビタミンCを含み、葉にはビタミンC,A,B1,B2、種子には含硫化合物などを含む。
大洲市東大洲のササオカ東大洲店のお客で、お友達の和田さんの雨上がりの畑で取らせてもらった。ダイコンを土産にもらう(2006.11.03撮影)。
11 ベニバナインゲン
薬効・用い方:
薬効に関する情報記載はない。
ベニバナインゲンは,日本では東北地方や長野県の高原など冷涼な地域で栽培されている。ハナマメやオイランマメなどと呼ばれることもある。赤花の品種と白花の品種があり,両品種をいっしょに作ることが多いようである。このマメは江戸時代後期にオランダ人によって日本に導入されたと考えられている (星川 1981)。 最初は鑑賞用の植物として利用されていたらしい。完熟種子は煮豆や甘納豆として食べられている。若莢が野菜として用いられることもある。 ベニバナインゲンは中央アメリカのおそらくメキシコ付近で栽培化されたと考えられている。メキシコの Tehuacan 遺跡からは2000年以上前の栽培化されたベニバナインゲンの種子が,また同じくメキシコの Ocampo 遺跡からは7000年以上前の野生の P.coccineus の種子が発見されている (Kaplan,1965, Smartt 1990 から引用)。
ベニバナインゲンは湿潤な熱帯高地の多年生マメ科植物である。霜にあたると枯死するため,温帯の国では一年生作物として栽培されている。普通つる性で,草丈は4m以上になる。花は赤または白。 赤花の品種は紫地黒斑種子,白花の品種は白種子である。種子の大きさは,1.8-2.5 x 1.2-1.6cm。発芽は地下子葉型。 温帯の国では柔らかい若莢をスライスして料理に使われることが多い (Purseglove,1974)。 中央アメリカでは未熟,完熟種子を食べるほか,塊根を茹でて食べることもある。時に,鑑賞用として栽培される。
愛媛県大洲市のダイキ近くの大洲高校農地の道を挟んだビニールハウスの隣に植えられてました。豆科の植物で赤い花をつけ、丈は2m位ありました。
12 シロダモ
薬効・用い方:
薬効に関する情報記載はない。
シロダモ Neolitsea sericea (BL.) Koidz. (クスノキ科 シロダモ属)。
シロダモは本州、四国、九州、南西諸島に分布する常緑の中高木。葉はクスノキ科の植物でよく見られるように、3行脈が目立ち、大型で長さ8〜18cm。裏面は灰白色で、名前の由来になっている。雌雄異株であり、秋遅く(11月)に花を開く。雌株では、花と同時に赤く熟した果実も稔っている。乾燥した痩せ地に生育することは少なく、土壌が形成されている適潤地の、やや遷移が進行した二次林、植林地などに生育していることが多い。樹高はあまり高くなることは無く、林縁などの側方から光が当たる場所で亜高木になる程度であろう。
愛媛県東大洲市の谷本産業と愛媛銀行とみす寮の間の冨士山に向かって左の畑の脇にあり、3m以上の木です。ラムネのビー玉より少し小さめの赤い実を付けてました。葉がヤブニッケイの類の様に見える。ニッケイなどのクスノキの仲間にも似ている。イヌガシ、ヤブニッケイ、シロダモは葉っぱがよく似ているようですが実の色がイヌガシ→黒紫、ヤブニッケイ→黒、シロダモ→赤なので、やはりシロダモと想定しました。
(2006.12.02撮影)。
13 マツ(まつ、松脂、しょうし、海松子、かいしょうし)
薬効・用い方:
肩こり、筋肉痛、あかぎれ、打撲傷に松脂を患部に塗布します。松脂は粘着薬で松脂膏薬や軟膏などの原料になる。 マツの実、マツ葉は、低血圧症、冷え性、不眠症、食欲不振、去淡、膀胱炎、動脈硬化症、糖尿病、リューマチ、神経痛、健胃、疲労回復、心臓病などに松脂の粉末を酒にいれて飲用。 去淡には2gの松脂と焼酎0.01リットルで溶かして水0.2リットルと砂糖3gを加えて飲用。 松葉酒は松葉(生松葉)を適量と焼酎を加えて1〜3カ月冷暗所において飲用。 ハチミツや黒砂糖を入れると飲みやすくなる。また、生のマツ葉を煎じて、うがいをすると虫歯や口内炎治療の効果もあるとされる。マツには、松脂成分テルペン油の鎮痛作用とされています。 生の青いマツ葉を採取して良く洗い、半分くらいに折って、折った方から口に入れて、軽く噛みます。噛んだ後には吐き捨てます。それで、精神集中や歯の病気の予防になる。

その他:秋の味覚の「マツタケ」は、アカマツに寄生します。 アカマツは、マジ、マズ、オナゴマツ、ノラマツ、メマツなどの呼び名があります。 マツは、アカマツ、黒松、五葉マツ、大王マツ、這松、琉球松の種類がありますが、薬用に用いるのはアカマツが一番適している。
分布生育場所:
本州、四国、九州の山野、野原に自生するアカマツ、日本全土の海岸に自生するクロマツ。庭や防風林などに広く栽植される。
見分け方・特徴:本州の北から九州の屋久島までの山野に、ごく一般に自生していて、防風林にも利用される。アカマツは樹皮と新芽が赤褐色で葉は長針形で双生する。春に雄花、雌花をつけ、果実は球果で木質で堅く、卵状円錐形です。2年目の秋から成熟して種子を残す。
採集と調整:松脂は幹に傷をつけて浸出した生松脂を採取して乾燥する。淡黄色透明のかたまりでもろい。これを生薬で、松脂(しょうし)という。 またマツの実を乾燥したものを生薬で、海松子(かいしょうし)といいます。 松葉は山林のアカマツの一番勢いの良い5〜9月ころ新芽を採取して、約1センチほどに刻み、天日で干して乾燥してカラカラにします。カラカラになったらフライパンなどで炒ります。 炒ったアカマツをミキサーで粉末にして保存します。 1日量10〜20グラムを0.5リットルで約半量まで煎じて3回に分けて服用。 お茶として飲用する場合は1回分約3グラムを熱湯を注いで、冷めてから飲用します。

成分:
マツの有効成分は、葉緑素クロロフィル(増血作用、血液浄化、血液中の不飽和脂肪酸溶解)、テルペン精油(ピネン、ジペンテン、リモネン含有成分・血液中のコレステロール除去し血液をサラサラにしてボケ、脳卒中、動脈硬化を抑制)、ビタミンA・C、ビタミンK、鉄分、酵素(血液の凝固、骨へのカルシウム沈着・老化を抑制し出血を防ぐ)
愛媛県東大洲のディックの近くのNOSAI大洲家畜診療所の庭に植えてました((2006.12.06撮影)
14 ウラジロガシ
薬効・用い方:
ウラジロガシは日本民間薬の代表の一つで、結石症に用いられることが実際に臨床により証明されたものです。 尿路結石をおとすには、細かく刻んだもの50〜70gを1日量として0.6〜1リットルの水を加えて、煎じながら約半量になるまで、煮詰めたものをこして、1日数回に分けて服用します。 腎石や胆石などには50〜60gに連銭草(カキドオシ)を半量加えて、約1リットルの水で煎じ、約半量まで煮詰めたものを、1日数回に分けて服用します。小枝ごと採取して陰干ししてよく乾燥させる。 紅茶風の味で、利尿にもよくレモンやハチミツをいれても良く、「石」にお悩みの方には便利な薬草です。
ウラジロガシ茶:1日量は乾燥葉を約20gをティーパックに入れて、水約2リットルを一度沸騰してから、10〜20分細火で煮出して、3/4程度量で味も色も紅茶のようになります。 目安は市販のウーロン茶程度の色・味を目安にします。お茶がわりにしても、冷やしても飲めます。レモンやハチミツを入れても美味しく飲めますので、石でお悩みの方の予防には便利なものです。
見分け方・特徴:
ウラジロガシは常緑の葉の広い高木で、枝はよく分岐します。葉は互生して、薄い革質、形は披針形から狭い楕円形になっています。 先はやや長い尾状になっていて、初めは全面に淡黄褐色の軟毛が密生していますが、成葉になると上面は毛がなくなり、光沢が出てきます。 葉の裏側は粉白色でわずかに伏毛があり、側脈は10〜13対あり、主脈はへこみ、葉縁は鋸歯状になっています。 花は5月頃、新枝の基部にひも状の雄花穂を垂れ下げ、上部の葉の付け根に短い雌花穂をつけます。 果実は、10〜20mmの長い楕円形の卵形です。 カシの仲間にはアカガシ、ツクバネガシ、イチイガシ、シラカシ、ウバメカシ、アラカシなどがある。シラカシとウラジロガシはよく間違われますが、葉の主脈がへこみ入し、鋸歯や歯先が鋭く尖っていることで区別できます。
採集と調整:ウラジロガシは葉や小枝をとり、刻んで天日で干して乾燥させます。常緑ですから必要時に採取することができます。
愛媛県大洲市の肱川橋の手前を左に折れ,帝京第五高冨士校方面に向かって川岸の佐伯秀雄(教育者)碑文のところに生えてました(2006.12.08撮影)
15 イズセンリョウ(いずせんりょう、伊豆千両)
薬効・用い方:
去風、解毒、消腫、風邪の頭痛、めまい

ヤブコウジ科 イズセンリョウ属。
イズセンリョウは常緑の低木であり、関東以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、東アジアの暖帯から亜熱帯に広く分布する。常緑樹林や落葉広葉樹林の谷筋などに生育し、やや水を必要とする。和名は正月の生け花材料として使われるセンリョウと似ており、伊豆地方に多いとの意味である。茎はやや細く、生長したものでは茎の上部は垂れ下がる。葉は互生し、細長くて長さ5-17cmで細長い。秋に葉腋に花序を出して小さなつぼみをつけるが、開花は翌年の4月から5月。花は乳白色で、長さ5mmほど。秋には果実が稔るが、センリョウのように赤くはならず、乳白色である。つぼみを付けてから果実が熟すまで、1年以上を要することになる。果実を花を同時に付けた個体を見ないので、果実を付けた個体は花を付けないのであろう。
利用部位:全草、葉(トケイザン:杜茎山)
産地・原産地:関東南部以西の暖地
成分:果実:キノン(mesaquinone) 。
愛媛県大洲市の肱川橋の手前を左に折れ,帝京第五高冨士校方面に向かって川岸の佐伯秀雄(教育者)碑文近くの日陰に生えてました。草丈50cm。白い実が10個ほどひとかたまりになってました(2006.12.08撮影)。
16 マメヅタ(まめづた、豆蔦)
薬効・用い方:
咳止めや止血に用いる。徳之島では、汁を切傷に用いる。
木や岩に茎をはわせる着生植物である。独特の丸い葉をつける。 茎は細くて長くはい回り、まばらに葉をつける。葉は栄養葉(画像右上丸印)と胞子葉(画像左下丸印)の二型がある。
栄養葉は着生生活に適応して水分を多く蓄えており、肉厚で丸い。長さは1-2cm。葉柄は数mmで細い。まるでグリーンピースの豆を半分に切ったのを蔓に並べたような姿である(そこまで厚くはないが)。
胞子葉は長さ6cm程のへら型で、栄養葉よりはるかに細くてより長い。やや表側に反り返る傾向がある。栄養葉より高く立ち上がっており、ちょうど、ヘビのコブラが鎌首をもたげたような姿である。裏面の主脈の左右の先端側に胞子のう群が一面につく。縦二本の茶色の線を引いたように見える。 樹木や岩に着生する。山林内でなくても、山間の地では道路沿いでも出現する。
科名:ウラボシ
成分:エクジソン類とトリテルペンを含む。
愛媛県大洲市の肱川橋の手前を左に折れ,帝京第五高冨士校方面に向かって川岸の佐伯秀雄(教育者)碑文近くの山裾の日陰に生えてました。木や岩にびっしり丸い葉(直径1cm)が別々に一つづつ、はえているかと思ったら、画像下のように蔓につながってました(2006.12.08撮影)。
17 ヒャクリョウ(百両、カラタチバナ、百両金、コウジ、タチバナマンリョウ)
薬効・用い方:
地下部を、去痰、結核の咳に用いる。
ヤブコウジ科、ヤブコウジ属。
性状 常緑小低木 用途 小〜中鉢 花壇 原産地 日本〜中国 特徴 マンリョウの仲間で、濃緑の葉と赤い果実が美しい植物です。マンリョウと比べると、草丈はせぜい50cm前後とやや低く、一方、葉はやや細く披針形で大型、厚く光沢があります。マンリョウと同様に、古典園芸植物として江戸時代に改良が進み、斑入りや葉形の異なる多くの品種が選抜され、現在もかなり残っています。中国名が「百両金」といいます。 百両では格が低すぎると云うことか、「百万両」に格上げして流通していることもあります。お正月準備で愛媛県大洲市のマルナカの店頭に「百万両」の名前で売られてました。草丈は30cmで、葉は細長くしなびたような形でした。1本の幹に赤と白の実がついてました(2006.12.09撮影)。
18 スイセン(すいせん、水仙)

薬効・用い方:
スイセンの鱗茎は、はれもの、乳腺炎とくに乳腫や肩こりには、生の鱗茎をすりおろして、布でしぼった汁に、小麦粉を少量ずつ加えながらクリーム状によく練ってから、患部に直接塗布してから、ガーゼで押さえます。 塗布剤が乾いたら取替えますが、患部が赤く充血してきたら塗布を中止します。 また、茎葉などの全草は有毒で嘔吐、下痢、けいれん、麻痺などの中毒症状を起こします。
見分け方・特徴:
スイセンは、多年草の球根植物で鱗茎から長さが20〜30cmの数枚の扁平な線形葉を出します。 早春に叢生(そうせい)する葉の中央部から花茎を長く出します。その花茎の先に苞(ほう)がついていて、その中に直径3cmくらいの白色の芳香のある花を横向きに数個つけます。 花には2〜3cmの柄があり横方に伸びた長い花冠筒部に続き、筒部の先に6花被片があり、中央には黄色のさかずき状の副花冠がある。 雄しべは6本、雌しべは1本ある。 この花には種子が出来ないので、増殖は鱗茎の株分けになる。鱗茎は卵状球形、外皮は黒色をしています。
採集と調整:スイセンは、生の鱗茎(りんけい)を、いつでも必要なときに採取して、よく水洗いしてから、外皮を取り除き、生のままで外用として用いる。
有毒成分:リコリンなどのアルカロイドです。そのほかの成分は、多糖類のスイセングルコマンナン、オイゲノール、ベンズアルデヒド、桂アルコールなどの芳香性の精油を含む。 一般の場合には、絶対に口にしてはいけません。 このスイセンの成分の数種のアルカロイドには、抗がん性があるといわれていて、総アルカロイドを分離して20〜30mg/kgは、ラットやマウスのそれぞれジェンセン内腫やエールリット腹水がんに対していずれも顕著な治療効果を発揮したといわれる。
愛媛県大洲市のスーパーマルナカの近くの農道に生えてました(2006.12.09撮影)
19 キャベツ 薬効・用い方: 食べる胃腸薬として利用されてきたキャベツ。 キャべジンと言われるビタミンUには 胃・十二指腸潰瘍の予防、 治療に効果がある。胃酸の分泌を抑え、肝臓中の有害な脂肪を 減少させる効果が知られる。また硫黄、塩素等のミネラル分には胃腸を浄化し、丈夫にする 作用がある。飲みすぎて、つかれた胃によい野菜です。 またキャベツには外用薬としても効能もあり。 例えば、フランスでは痛風の痛みをとるのにキャベツの葉を アイロンで熱して、患部に当てるという民間療法が昔から伝わっている。この他にも、軽いやけどの応急手当にはキャベツの葉の湿布が良く葉の部分が熱を取り冷やしてくれる。キャベツはアブラナ科の植物です。アブラナ科の植物にはガン細胞になる前の細胞の増殖 を阻止する成分が含まれ、ニトロソアミンという発ガン性物質の活性化を防ぐ効果があると言われています。 ちなみに同じアブラナ科の仲間には、キャベツの他にブロッコリーや ルッコリー、大根などがある。 見分け方・特徴:
20 ハクサイ 薬効・用い方:
風邪、美肌効果、便秘解消、利尿作用
見分け方・特徴:
成分:ビタミンCやカルシウム、カリウムを含みます。また、食物繊維も豊富です。