12月の薬草(No.21-40)

お断り:掲載写真は専門家でないのでWEBの検索、あるいは手持ちの本で確認したもので完全を期したものではないことを
お断りします。もし間違っていたらご指摘下さい。

No 薬草名 薬効用い方 採取時期と調整法・成分
21 ロウバイ(ろうばい、臘梅、臘梅花、ロウバイカ) 薬効・用い方:
生薬名を臘梅花(ロウバイカ)と 言い,花蕾を用いる。薬性は温,薬味は辛,無毒。中国では暑を解し津液を生じる効能があり,熱病煩渇,咳嗽,火傷を治すと,中薬大辞典に記されている。涼血,清熱解毒の作用が有るとされ,民間薬でも,咳,火傷,解熱に用いることがある。但し,種子にはキノリンアルカロイドがあり,ひきつけなどの中毒を起こすので使用部位には十分注意をして下さい。ロウバイ(臘梅)の名前の由来は,一つは,ロウの月(12月)に開く梅,あるいは,梅と同じ時期に咲き,香りもまたよく似,色は蜜蝋に似ていることからきたようです。花は葉に先駆けて,1−2月に開花し,香りが強く,花弁は半透明の黄色でロウを引いたような艶がある。萼と花びらは区別しにくく,外側の花被片は黄色,内側は紫褐色をしている。花被片が内側も黄色のものをソシンロウバイ(素心臘梅)という。果実は倒卵状楕円形(ミノムシの巣に 似ている),熟すと硬くなり,振ると種子が中でカラカラと音をたてる。
愛媛県東大洲市のマンション「ルイスキャロル」と「かわばた産婦人科」に挟まれた石屋の裏庭(裏通り)にはえてました(2006.12.23撮影)。
見分け方・特徴:
22 イチゴノキ 薬効・用い方:
薬効の記載は見あたらない。
秋に咲く花は白色で馬酔木に似ている。本日は京都植物園で花と実を同時にみられた。
見分け方・特徴:
ツツジ科の常緑低木。別名:アルブツス ウネド。秋〜初冬にアセビやドウダンツツジに似た、白に少し紅がかった小さな花を房状に咲かせます。花が終わると、ほぼ一年かけてイチゴのような(むしろヤマモモ似の)果実が実る。赤花よりも実つきが良い。 秋頃に黄緑色の果実がつき、最終的には赤色に熟す。花の時期と、昨年の果実の熟期とが重なり、花と果実が同時に目を楽しませてくれる。 果実は食用になり、ジャムや果実酒に利用できる。収穫は秋ごろです。ヤマモモと違い、1本でなるのもうれしい。
23 ユズリハ
薬効・用い方:
雌雄異株、まれに同株。花は4〜5月。旧葉が落ちるまでに出る新葉は美しい。
有効成分は、アルカロイドのダフニマリン、ダフイロイド、葉には配糖体アスペルロシド、樹皮にはタンニン類を含有 中毒部位:樹皮、葉。
中毒症状:呼吸困難、麻痺。 しらくもなどの寄生性皮膚病に、樹皮は1回量約10グラム、葉は1回量約15グラムを水0.4〜0.6リットルで半量まで煎じて、かすを除いて、患部を洗浄する。

名前の由来は、5月ころ新しい葉が伸び始めて、8〜9月ころに生長した新葉に代わって、古い葉が落ちることから、譲り葉(ゆずりは)から、名がついた エゾは、北海道など蝦夷(えぞ)地方に多いことから、エゾユズリハの名になった 名の由来から、古くから、ダイダイと共に、お正月の飾りに用いられ、鏡餅の敷き物、輪飾りの輪、門松の添え木などの正月の飾りつけに用いられる エゾユズリハは、福島県以西に自生するユズリハのように大木にはならない、葉がやや薄く、小さいことから区別するという 古くは、トウダイグサ科ユズリハ属に区分されていたが、その後、ユズリハ科ユズリハ属になった。
見分け方・特徴:
科名:ユズリハ科/属名:ユズリハ属 和名:蝦夷譲葉/学名:Daphniphyllum macropodum var.humile 北海道、本州中部以北の多雪地域の山地に自生 。

見分け方・特徴:雌雄異株の常緑低木。枝は、緑色で滑らか、下部で枝分かれして立ち1〜3メートル 葉は、長柄があり互生、楕円形〜倒卵楕円形、先端は尖り、表面は淡緑色でつやがあり、枝の上部に集まる 花は、5〜6月に橙赤色のがく・花弁の無い小花が葉のつけ根の花穂に多数つく。果実は、雌株に楕円形の核果で、紫黒色に熟す。

採集と調整:随時樹皮、葉を採取して天日で乾燥する
24 チシャノキ
薬効・用い方:
薬効の記載は見あたらない。
和名:チシャノキ(別名エゴノキ ) 学名:Styrax japonica エゴノキ科エゴノキ属。 北海道(渡島半島)から南西諸島に分布し、朝鮮半島、中国にも見られる。
見分け方・特徴:
丘陵から山地の平坦地や、谷間の緩斜面に生育する。葉身は卵円形で不規則な鋸歯がある。5-6月、長い花柄のある白い花を垂下する。果実は8-9月に熟し、その後、砲弾形で褐色の硬い種子を出す。 和名は、果実がえぐいことによるという。 果皮にはエゴサポニンが含まれるため石鹸の代用としたほか、魚毒として魚取にも用いた。また、乾燥した果実は子供のお手玉の中身ともされた。
25 ツガ
薬効・用い方:
薬効の記載は見あたらない。
暖地の尾根などに生えるマツ科の常緑高木。 まろやかな森林の香りで、どの香料ともよく調和する。 材は重硬で強く、粉白を帯びた淡褐色の色調 が上品なことから、なげし,鴨居,柱など装飾 材として使われる。
見分け方・特徴:
26 カザンデマリ
薬効・用い方:
薬効の記載は見あたらない。
見分け方・特徴:
27 ナナメノキ
薬効・用い方:
薬効の記載は見あたらない。
ナナミノキ (斜実の木,七実の木) モチノキ科 モチノキ属 学名:Ilex chinensis 別名:ナナメノキ (斜めの木)。 普通モチノキ属の実は球形であるが,この木の実は楕円形をしているためにナナメノキと呼ばれる。また,枝を折ると斜めに折れるということからナナメノキと呼ばれる。 ナナミノキというのは実がたくさん付くという意味。 ナナメが訛ってナナミとなった。
見分け方・特徴:
28 パンパスグラス
薬効・用い方:
薬効の記載は見あたらない。
和名:パンパグラス(イネ科コルタデリア(パンパスグラス)属)  
学名:Cortaderia.selloana  別名:シロガネヨシ(白銀葦、西洋ススキ)  
見分け方・特徴:
イネ科Gramineaeコルタデリア(パンパスグラス)属Cortaderiaのパンパスグ ラスは、アルゼンチンを中心とする南アメリカ原産で巨大なススキのようです。大きいものは2m〜3mにもなり、穂の部分も約60〜70cmほどになります。  穂を切り花やドライフラワーに使うが、ドライフラワーにするには、穂 が出る前に、花穂の皮をむいて穂を出させて乾燥すると、穂が散らないそうです。パンパスグラスとは、南米の大草原に生えている草という意味です。
29 サラダバーネット
薬効・用い方:
サラダバーネット(Salad Burnet) は、初夏〜梅雨時に桃色の小花を咲かせる耐寒性多年草で、若葉は生でサラダ等にして食べる。ビタミンCが豊富に含まれ、民間療法では利尿や消化促進等の薬効成分があるとされる。
葉の抽出液には止血作用、傷口や内出血を癒す効果があるといわれ、治療用の洗浄液として用いられました。また、日焼けの炎症や肌荒れを和らげる洗顔液としても利用されていました。薬用酒には強壮作用、利尿作用、殺菌作用がある。
見分け方・特徴:

一般名:サラダバーネット(Salad Burnet) 学名:Sanguisorba minor 別名:オランダワレモコウ(和蘭吾亦紅)、ガーデンバーネット(Garden Burnet) 科属名:バラ科ワレモコウ属 原産地:ヨーロッパ 草丈:30〜90cm 開花期:5〜6月 花色:桃 収穫期:3〜11月(8、9月を除く)
30 ローズマリー
薬効・用い方:
ローズマリー精油(エッセンシャルオイル)は、料理でもおなじみのスーっとした刺激のある香りは、意識をクリアにしてくれる(はっきりとさせてくれる)ため、オフィスや勉強部屋やなどに香らせるのに最適な精油です。ローズマリー精油の香りは、大脳辺縁系の海馬という記憶をつかさどる機能に働きかけ、集中力や記憶力を高めてくれる効果があるとの研究記録結果があります。朝の寝起きが悪く、不機嫌な方に効果的ですので、カップにお湯を注いたあと、2、3滴のローズマリー精油(エッセンシャルオイル)をたらして吸入すると、時間がない出勤前にもとても効果的です。海外旅行中の時差ぼけの症状にも、たいへん役に立つ。また、「若返りの精油」とも言われており、肌や髪のお手入れにも人気がある。血行を促す働きがあるため、筋肉痛や肩こりののときにも、温湿布やマッサージ、お風呂(入浴)や足浴にも使える。ただし、刺激が強い精油なので、少量を使用するよう注意する。また、ローズマリー精油(エッセンシャルオイル)は、血圧を上げる作用があるので、低血圧の方には有益ですが、高血圧の人は使用を避けること。
見分け方・特徴:
ローズマリーは多年生の背の低い常緑樹で、「海の雫」と呼ばれる。また、かわいらしい青い花を咲かせるので「マリア様のバラ」という聖母マリアにまつわる別名もある。古文書に、14世紀にハンガリーの女王エリザベート1世に献上された痛み止めのチンキ(ハンガリーウォーター)の主成分がローズマリーであることが解明されていることから、「世界最古の芳香治療水」という呼ばれ方もする。英国産業革命の時代、都市に人間が集中し、多くの家庭にローズマリーが植えられました。 「疫病や悪魔を追い払う」と言い伝えられたからです。これは、古くから殺菌や抗感染作用などの薬効がある、情熱的な香りであることが広く知られていた証拠でもある。
31 パイナップルミント
薬効・用い方:
精油は薬用や香料に用いる。お菓子、料理等の香味づけ、入浴剤、香料、ティーなどにも用いる。
見分け方・特徴:
パイナップルとりんごを合わせたような芳香。高さは40cmくらい。葉は卵型で白又は淡黄色の斑が葉側に入り軟毛が生える。花は白く茎の先端に円筒状の穂状花序を5cmくらい伸ばす。
栽培:他のミントより冬の遅い時期まで育つ。 他のミントほど旺盛ではないので他の植物の生育を妨げることはない。繁殖はさし芽や株分けで行う。交雑しやすいから種による繁殖は簡単ですが、こうした種をまくと親の形質と異なった香りも形態もさまざまなものが現われて親が何だったかわからなくなる。もし、種を播くならハッキリとわかった種を選ぶ。
32 イブキジャコウソウ
薬効・用い方:
発汗作用があり、かぜに用いると効き目がある。 乾燥したものを、1回量2〜3g、カップに入れて熱湯を注いで服用する。
見分け方・特徴:
科名:シソ科/属名:ジャコウソウ属。和名:伊吹麝香草/別名:百里香(ひゃくりこう)/学名:Thymus quinquecostatus 日本全土の高山から低山まで、日当たりのよい岩場や草地。
見分け方・特徴:
滋賀県の伊吹山に多く自生するところからこの名がついている。石灰石、蛇絞岩、安山岩地帯によく生え、茎は地上をはって延び、じゅうたんのように群落をつくっています。木本類で一番矮性と言える。枝は斜め上に、のびて3〜15cmほどになる。葉は対生、短柄について、形は卵形、基部はくさび形をしています。長さ5〜10mm程度で、葉縁は全縁、表裏に腺点がある。
花は枝の先端部に集まって密につく。色は淡紅色、形は唇形、上唇はまっすぐ、下唇は3裂し、がくも同様唇形ですが、上唇は3裂、下唇は2裂となっています。雄しべは4本、そのうちの2本は長い。
採集と調整:6〜7月の開花期に、地上の茎葉をそのまま刈り取り、水洗いした後に陰干しにする。
33 ダイコンソウ、水楊梅(だいこんそう、すいようばい)
薬効・用い方:
水楊梅(すいようばい)は、利尿、止瀉薬として、腎臓病、浮腫、膀胱炎、下痢に刻んだもの1日量15〜20gを、水0.4リットルで、約1/2量まで煎じて1日3回食前か食間に服用する。 乳幼児の湿疹や皮膚病には、全草約200gを4〜5リットルの水で約2/3量まで煎じて、患部を何度も洗浄する。
食用:てんぷらやあえものにする。春に茎が伸びない若い葉を摘み取り、良く洗い水気を拭きとり、両面に衣をうすくつけ、低温でゆっくり揚げて天ぷらにする。 また、茹でてからさらして、アク抜きしたものを、すりごま、練りからしとあえて、からしあえなどにして食べる。
見分け方・特徴:
科名:バラ科/属名:ダイコンゾウ属。
和名:大根草/生薬名:水楊梅(すいようばい)/学名:Geum japonicum 。
北海道から九州まで全国の山野、道端などに普通に自生する多年草。
見分け方・特徴:茎は直立して50cmくらいになり、全体に毛が少しつく。 根から生える根生葉(こんせいよう)や茎の下部の葉は葉柄(ようへい)が長く羽状(うじょう)に裂け鋸歯(きょし)があり、ダイコンの葉に似ている。 茎の上部の葉は、葉柄(ようへい)が短く心臓形です。 花は6〜9月に茎頂(けいちょう)に分岐した花梗(かこう)の先に、黄色の直径2cmくらいの5弁花をつける(12月に京都府立植物園で咲いていた)。 雌雄ずいは多く特徴があり、雄しべの花柱(かちゅう)に1〜2mmの腺毛があって、先がかぎ状の曲がり白い毛がある頭柱がある。花が終わると頭注は落下して、花注は5〜6mmになり、かぎ状のため衣類や動物につく。 果実は多数の痩果(そうか)が集まった集合果になる。
採集と調整:6〜7月の開花期に全草を採取して、水洗いして天日で乾燥して、2〜3cmに断裁して保存します。 これを生薬(しょうやく)で、水楊梅(すいようばい)という。
34 カワラナデシコ、河原撫子、瞿麦、瞿麦子(かわらなでしこ、くばく、くばくし)
薬効・用い方:
むくみ(水腫)のときの利尿に、1日量3〜6gの瞿麦子に、水0.3リットルを加えて、煎じながら約半量になるまで煮詰めたものをこして、3回に分けて服用します。 顕著な利尿作用があり、塩化物の排出量が増加します。「むくみ」のときの利尿に用います。 通経薬として、月経不順に利尿剤と同様にして服用します。しかし、通経堕胎の作用があるので、妊婦には用いない。膀胱炎などには、瞿麦(くばく)を10g、水0.5リットルを煎じて、1日5〜6回服用します。 血尿を伴う急性尿道炎や膀胱炎に適するものとして、瞿麦散(くばくさん)が用いられる。瞿麦散は、瞿麦9g、赤灼(せきしゃく)9g、茅根(ぼうこん)30g、生地黄(しょうじおう)18g、阿膠(あきょう)5g、地骨皮(じこっぴ)6gからなり煎じて用いる。 産後の尿路感染による血淋(けつりん)には蒲黄(ほおう)を配合しますが、瞿麦の花穂(かすい)の部分を使用します。 若苗をつんで、熱湯でゆでてから水にさらして、アクを抜き苦味を除いてから、油いため、あえもの、煮物などにします。 中国では、開花時期地上に出ている部分を刈りとって乾燥したものを、瞿麦(くばく)といって生薬として用いる。
見分け方・特徴:
科名:ナデシコ科/属名:ナデシコ属。
和名:河原撫子/学名:Dianthus superbus var.longicalycinus。本州、四国、九州の山野、川原、堤防などの日当たりの良い草地に自生する多年草。
見分け方・特徴:カワラナデシコの茎は叢生(そうせい)して高さ30〜50cmになる。葉は線状披針形で対生し、その基部は相接して茎を抱き関節を形成します。 また、対生して葉の一方だけに芽を出します。海岸に自生するするものは、葉が少し広い。花は6月〜9月に咲き、淡紅色でがく筒は長く2〜3.5センチ、花弁は5枚で各片の先は細裂している(12月に京都府立植物園で咲いていた)。雄ずい10本、雌ずいの花柱2本です、雄ずいは雌ずいより1週間も早く熟す。 初秋にさくをつけ、種子は扁平で円形、色は黒色で多数あります。
採集と調整:カワラナデシコは、8〜9月の開花期に全草を抜き取り乾燥させます。 これを生薬で、瞿麦(くばく)という。また、果実を熟した頃に採取して風邪通しのよい日陰で干し、よく乾燥したら静かに手もみをして、黒い種子だけ集め、1〜2日間、日干しにして十分乾燥させます。 これを生薬で、瞿麦子(クバクシ)といいます。 保存には、紙袋などにいれて風通しのよい場所につり下げておきます。 たまに市販の瞿麦子(クバクシ)にネギの種子が用いられる場合がありますが、瞿麦子(クバクシ)は砕いてもなにも臭いはしませんが、ネギの種子は砕くと特異な臭いがあるので区別できます。
35 ギンバイカ

薬効・用い方:
ギンバイカ Myrtus communis 地中海沿岸、南米原産 フトモモ科 (宿根草有用植物園有用植物ゾーン)。
ギリシャ、ローマ時代から栽培され、葉や果実は香味料、香水等として利用されてきました。 花は梅花(ばいか)に似て、白い花の雄しべは輝いてみえることからこの名が付いたものと思われる。
肉料理の風味付け、実はスパイスに利用される。香水にもよく使われます。 葉には収斂が作用があり、赤ちゃんのスキントニックである「エンジェルウォーター」の成分でもあります。 にきび、おでき、かさぶたをめだたなくさせるのに有効。 又心に対しては、鎮静。中でも「怒り」を鎮めたいとき。ギリシャ人は「愛と不死」の象徴とみていたそうです。
見分け方・特徴:
36 ニッケイ
薬効・用い方:
有効成分は、精油のケイアルドヒド、オイゲノール、脂肪油など。
初期の風邪の発汗、解熱、神経痛などに、桂枝湯(ニッケイ、シャクヤク、タイソウ、ショウキョウ各4g、カンゾウ2gを1日量として)、水0.4リットルで約半量まで煎じて、1日3回服用する。他に、桂皮(けいひ)を使った、漢方薬は多い。健胃、整腸の食欲不振、胃もたれ、消化不良などには、ニッケイを粉末にして、0.5〜1gを水で服用。 昔、駄菓子屋などで売っていた、「ニッキ」は、キッケイの根の先の細いものを集めたもので、かむと、ニッケイの味と香りが楽しめた。
見分け方・特徴:
科名:クスノキ科/属名:クスノキ属。
和名:肉桂/生薬名:桂皮(けいひ)/学名:Cinnamomum Loureiri Nees。
中国雲南省・ベトナム原産とされ、日本には、桂皮(けいひ)の代用として鹿児島、高知、和歌山などの暖地で栽培され一部野生化している 。
見分け方・特徴:ニッケイは、クスノキ科クスノキ属の常緑高木で高さ10〜15メートルになり枝葉に芳香がある。葉は、互生で革質、長楕円形、先端は尖り、3主脈は明瞭 春、新梢の葉腋や枝先に、淡黄緑色の小花を集散花序につける。 秋に、楕円形の果実が黒褐色に熟す 採集と調整:20〜30年程度の、ニッケイを、6〜7月に、根を傷つけないように掘り取り、適当な長さに切り、水洗いして、木槌でたたいて、根の皮を剥ぎ取り、天日で乾燥したものが、生薬で、日本肉桂(にほんにっけい)または、日本桂皮(にほんけいひ)と呼ぶ。
37 ニガヨモギ、ワームウッド
薬効・用い方:
 ワームウッドは、別名ニガヨモギ(苦蓬)の通りヨモギ(アルテミシア)属の仲間です。 原産地は、ヨーロッパから南シベリアで、草丈50〜120cmの耐寒性多年草です。 葉の裏には白い綿毛のようなうぶ毛が生えており、シルバーに輝き、薬用とともに。 観賞用ハーブとしても入気が高い植物です。  葉と茎には芳香があり、リキュールのアブサンの香りづけの原料として有名です。 ヨモギ類の中では最も苦みが強く、この苦みは、エデンの園から追放されたヘビのはいあとから生じた草という伝説に由来している。日本には明治初期に渡来し、乾燥葉が駆虫薬などに利用されています。
苦みの成分は、アブシント、アンアブシントと言う物質で、そのほかに精油成分やモノテルペノイド、セスキテルペノイドなどが主に含まれています。 薬効としては、殺菌、解熱、防腐、健胃、消化促進、利胆などや腸内の寄生虫にも効果がある。  
具体的な利用方法は、ドライの葉と茎2〜3gにカップ一杯の熱湯を注ぎ、10分程度蒸らしたものを、1日3回飲みます。 また、打ち身などには、上記ティーをガーゼなどにに含ませ、患部に湿布します。ただし、ワームウッドには習慣性のある成分ツジョンを含み、長期での常用しないで下さい。 また、多用は、けいれん、吐き気、急激な腹痛を起こし、1日の限度量は10g以内と言われてます。 さらに、子宮を刺激する成分も含まれ、妊娠中の利用は出来ませんし、授乳中も母乳を通してツジョンが赤ん坊に移行する事があるので、利用出来ません。 当然、幼児への使用も避けて下さい。 以上の事から、多くの国では利用が禁止されているそうです。従って、一般家庭では防虫剤やシルバーの素材としてリースやドライフラワーなどへの利用が良いでしょう。  防虫材としては、ドライをサシェなどにして、タンスなどに入れます。
見分け方・特徴:
ワームウッド(キク科Compositaeヨモギ(アルテミシア)属Artemisia)。学名:Artemisia.absinthium。別名:ニガヨモギ(苦蓬)、アブシント、アルセム。
38 ベニバナミツマタ
薬効・用い方:
ベニバナミツマタ、紅花三又、紅花三椏。ジンチョウゲ科、ミツマタ属。
原産地は中国〜ヒマラヤ。室町時代に薬用として渡来したと思われるが、その後観賞用として栽培され、和紙の原料として利用が始まったのは江戸時代といわれている。明治以降、紙幣用紙として主な産地は四国(高知県、愛媛県)、中国地方(岡山県)の山地で栽培されていましたが、第二次大戦後間もないころに四国の栽培地で突然変異の本種が発見されました。 生薬名は しんもうか(新蒙花)、もうかじゅ(蒙花株)。薬用部分は蕾、根茎。
用い方:解熱、消炎に煎用し、眼病薬として緑内障、とり目などに用いる。 中国で使用され、日本では薬用としては利用されません。 有毒部分は全草(特に果実)。有毒成分はクマリン配糖体。 中毒症状は腹痛、血便、口内炎、皮膚炎、硬直・麻痺。
名前の由来は赤色の花を咲かせるミツマタで、枝が3つ又に分かれることに因みます。 “三椏”とも書き、“椏”は”あ”とも読み、“木の股”の意味があります。 樹皮は強く、鬼を縛っても大丈夫ということで、オニシバリの別名がある。
見分け方・特徴:
39 ミツマタ
薬効・用い方:
ミツマタ(三椏、学名:Edgeworthia chrysantha)は、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木。中国中南部、ヒマラヤ地方原産。皮は和紙の原料として用いられる。 [編集] 利用 和紙の原料として重要である。ミツマタが和紙の原料として登場するのは、16世紀(戦国時代)になってからであるとするのが一般的である。しかし、万葉集にも度々登場する良く知られたミツマタが、和紙の原料として使われなかったはずがないという説がある。 平安時代の貴族たちに詠草料紙として愛用された斐紙(美紙ともいう)の原料であるガンピも、ミツマタと同じジンチョウゲ科に属する。古い時代には、植物の明確な識別が曖昧で混同することも多かったために、ガンピもミツマタを原料としたものも、斐紙と総称されて、近世まで文献に紙の原料としてのミツマタという名がなかった。後に植物の知識も増え、製紙技術の高度化により、ガンピとミツマタを識別するようになったとも考えられる。 「みつまた」が紙の原料として表れる最初の文献は、徳川家康がまだ将軍になる前の慶長3年(1598年)に、伊豆修善寺の製紙工の文左右衛門にミツマタの使用を許可した黒印状(諸大名の発行する公文書)である(当時は公用の紙を漉くための原料植物の伐採は、特定の許可を得たもの以外は禁じていた)。明治になって、政府はガンピを使い紙幣を作る事を試みたが、ガンピの栽培が困難で有るため、栽培が容易なミツマタを原料として研究し、明治12年(1879年)、大蔵省印刷局(現・国立印刷局)抄紙部で苛性ソーダ煮熟法を活用することで、日本の紙幣に使用されるようになっている。それ以来今日まで、ミツマタを原料とした日本の紙幣は、その優秀性を世界に誇っている。 手漉き和紙業界でも、野生だけで供給量の限定されたガンピの代用原料として栽培し、現代の手漉き和紙では、コウゾに次ぐ主要な原料となっている。
見分け方・特徴:
ミツマタは、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名があり、三枝、三又とも書く。中国語では「結香」(ジエシアン)と称している。 春の訪れを、待ちかねたように咲く花の一つがミツマタである。春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、サキサクと万葉歌人はよんだ(またはサキクサ:三枝[さいぐさ、さえぐさ]という姓の語源とされる)。 園芸種では、オレンジ色から朱色の花を付けるものもあり、赤花三椏(あかばなみつまた)と称する。
40 カヤ、榧実、榧子(かや、ひじつ、ひし)
薬効・用い方:
夜尿には、カヤの種子を炒(い)って粉末にして、3〜5歳くらいまでならば、1回に0.3〜0.6gを1日3回内服するか、生の種子を1〜2個焼いて食べます。 十二指腸虫駆除には、空腹時に、乾燥した種子を大人では1日1回3〜5gを粉末にして内服します。 中国産の榧子(ひし)も条虫(じょうちゅう)駆除に、1日量として、30〜50gを炒めて毎日寝る前にかみ砕いて内服します。 小児癇癪には、1日量15〜30gを煎じて服用します。 また、消化吸収を増進する作用があって、消化機能が減少して食欲がなく腹がはって便秘するような場合には、常時1日量10〜15gを炒って榧子を食べるとよい結果が得られるということです。 酒は飲めるが、どうも食欲がないという場合などにも、榧子を数個食べると酒毒を榧子が消して食欲を増進させるとされる。
名前の由来は、カヤの古名は、カエ、カヘと呼び、それから転訛して、カヤの名になったという。また、古くは根や枝葉を蚊遣りに使ったので、カヤの名がついたという説もあるという。 カヤは、日本の古書の「延喜式(えんぎしき・927)」の「典薬寮(てんやくりょう)」に、榧子として記録されていますが、榧(ひ)は中国産のトレヤ・グランディスのことでカヤの類似植物です。 榧子もカヤの実も腸内の寄生虫駆除薬として用いられ、また、カヤの実の油は、食用、頭髪油、灯火用に利用されてきました。 カヤの材は辺材、心材の区別が不明瞭で黄白色で、柾目材(まさめざい)は油気が多く弾力性に富むので、碁盤にした場合には最高のものとされていて、建築材、仏像などの彫刻材、そろばん玉、数珠、くし、かさの柄などにも利用されます。 古代の日本では、灯火として、ごま油を使い、その後、エゴマ油、シソ油、ナタネ油を使っていたが、灯火油が無い場合には、カヤ、イヌガヤ、チャボガヤなどの実から油を採り灯火用に使ったという。
見分け方・特徴:
科名:イチイ科/属名:カヤ属。和名:榧/別名:ホンガヤ/学名:Torreya nucifera Sieb. et Zucc。
温帯地域の山地に自生。庭木などに植栽される。
見分け方・特徴:カヤは、暖帯林に自生する雌雄異株の常緑の高木です。高さが25メートルにも達するものもあって、社寺林などには巨木がよく見られます。 樹皮は灰褐色で老樹になり縦裂してはげ落ちます。 葉は、堅くて先端が鋭く尖り扁平の線形で横枝にきれいに2列に並んでいます。 葉の表面には光沢があって、裏面には淡黄緑色の2本の黄白色の気孔帯が走っています。 花は4〜5月ころに開花して、雄花は葉腋(ようえき)について枝の下面に並んでついていて、長楕円形黄色、包鱗には3個の葯(やく)がある。 雌花は無柄で小枝の先に群がってついていて、数層の細かい鱗片をもち中央に1胚珠(はいしゅ)があります。 種子は、長さ2〜3cm、直径1〜2cmで肉質の仮種皮に包まれていて楕円形、10月ころに紫褐色に熟して、翌年秋に仮種皮が裂けて、淡赤褐色の堅い種子が地上に落ちます。

採集と調整:
カヤの種子を採取して、種子の肉質の外種皮を取り除いて、天日で乾燥します。 これを生薬(しょうやく)で、榧実(ひじつ)、種子を榧子(ひし)といいます。
41 ハボタン
薬効・用い方:
薬効の記載はない。
江戸時代の日本で、ヨーロッパから渡来したキャベツの祖先種である不結球性或いは半結球性のケールを日本人が改良することによって作られた。古典園芸植物とも言いうるが、戦後に冬の花壇用として品種が増え、現在では世界各地で栽培されている。 キャベツ(学名B. oleracea var. capitata)と同種であるが、キャベツと異なり結球しない。
見分け方・特徴:
冬の観葉植物として栽培される。春に黄色の花が開花するが、通常、花は観賞の対象とならない。また、その頃には節が伸びて葉の密集した形態が崩れ、観葉植物としての価値も落ちている。 ちなみに、大事に育てれば多年生にもなる。樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿(踊りハボタン)となる。
42 ニトベギク
薬効・用い方:
二トベギクエキスは代謝異常改善作用が大きいことが証明されました。 二トベギクエキスが体内に入ると、リンパ球に取り込まれ、末梢の組織細胞に運ばれる。このため、早期に末梢に代謝異常改善効果が現れる。ニトベギクエキスが成人病だけでなく特に糖尿病に効くともいえるゆえんは次の通りです。
糖尿病は
1.インスリン不足によって血糖値があがる。
2.代謝障害によって合併症を引きおこす。 糖尿病やその予備軍の方の血液中に「インスリンの働きを抑える物質」があることがわかってきました。二トベギグエキスは、この物質に非常に反応し易いことがわかってきました。又、膵臓に作用し、強制的にインスリンを分泌させるものでないこともわかりました。 この物質に作用し、その働きを抑制することは、血糖降下、諸症状、合併症の治癒を同時に行えるということです。
漢方薬として古くから中国では利用されてきました。中国では、ほてり止め、消厚利尿、黄痕、肝炎、膀胱炎の治療薬として用いられていました。
見分け方・特徴:
滋賀県栗東の畑にありました。ひまわりみたいな花がついてますが幾分小振りです。花の直径は8cm、花びらは14枚です。草丈は2mです。 新渡戸稲造が日本に持ち込んだので、この和名(ニトベギク)が付いたとの話がある。
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