3月の薬草

お断り:掲載写真は専門家でないのでWEBの検索、あるいは手持ちの本で確認したもので完全を期したものではないことを
お断りします。もし間違っていたらご指摘下さい。

No 薬草名 薬効用い方 採取時期と調整法・成分
1 ヒマラヤユキノシタ (ひまらやゆきのした)
薬効・用い方:
薬効の記載、情報はない。
採取時期と調整法・成分
ヒマラヤ地方原産。明治初期に渡来。
きれいなピンク色の花で茎が23cm,葉っぱも大きく、大きいのは23cmもありました。長い間咲き暑さ寒さに強いが湿気を嫌う。林下や岩の間で生育する。 葉は革質で固い。葉や茎にタンニンを多く 含むので、ロシアではこのタンニンを 製革用に使用している。何年たっても草姿が乱れないので園芸品種と して人気がある。 愛媛県大洲市北大洲の山裾で撮影(2007.03.03)
2 チンチョウゲ/ジンチョウゲ(沈丁花、ちんちょうげ、じんちょうげ)
薬効・用い方: 常緑低木。原産地は中国南部。日本にある木は、ほとんどが雄株で雌株はほとんど見られない。赤く丸い果実をつけるが、有毒なので注意が必要である。 花の煎じ汁は、歯痛・口内炎などの民間薬として使われる。2月末ないし3月に花を咲かせることから、春の季語としてよく歌われる。 つぼみは濃紅色であるが、開いた花の内側は淡紅色でおしべは黄色、強い芳香を放つ。 枝の先に20ほどの小さな花が手毬状に固まってつく。花を囲むように葉が放射状につく。名前の由来は香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木、という意味でつけられた。 実際、花には強い香りがあるため、日本ではトイレの近くに植えられたりする。 採取時期と調整法・
成分
:クマリン類バニフン、ウンベリフェロンを含有していて消炎、鎮痛作用がある。風邪や風邪の喉の痛みには、乾燥した花3〜6グラム、水0.4リットルで3分の1量まで煎じて服用する。また、その煎じ液で1日数回うがいをする。
3 クロッカス(くろっかす)
薬効・用い方:
Crocus(クロッカス)の名前の由来はギリシャ語の「croke(糸)」からついた。 めしべが糸状に長く伸びることに由来する。開花時期は、 2月から3月頃。
葉は松葉のように細く、 真ん中に白い筋が入る。
香辛料としてよく使われる。スペイン料理を 代表するパエリア(魚介類入りの炊き込み ご飯)には欠かせないらしい。スープが煮立ったころにこの香辛料を 加えると、白いお米が黄色に染まる。 香辛料として使うのは、めしべの先の部分。 別名 「花サフラン」。
採取時期と調整法・成分
4 ソラマメ(そらまめ)
薬効・用い方:
疲労回復(ビタミンB1) ダイエットに。糖質や脂質をエネルギー代謝にかえる働きがある。空気に触れると味も栄養価も低下するので、さやから出したらすぐに調理。 薄皮には食物繊維が豊富なので、そのまま食べる方がよい。愛媛県大洲市東大洲の畑に咲いていた(2007.03.31撮影) 。
採取時期と調整法・成分
たんぱく質、ビタミンB群、C、食物繊維、カリウム、鉄 を含有。
ソラマメの由来は花も実も空に向かっているためと言われる。
5 ノイバラ(のいばら、野薔薇) 薬効・用い方:
ノイバラは、利尿、下剤に1日量2〜5グラムを煎用しますが、かなり急激な下剤効果がありますから、必ず薬局などで専門家に相談してから使用して下さい。 できもの、にきび、はれものには、煎汁で患部を洗います。 中国では春に咲く花を採取し、日干しにして「薔薇花」(ショウビカ)と呼んで薬用にする。 ノイバラの、芳香性の成分は、ハマナスの精油中の成分に似たものを含み、下剤や健胃薬に用い、花を蒸留して得た薔薇水(しょうびすい)は口内炎によいとされる。
ノイバラ酒:生の果実を1キログラム、ホワイトリカー1.8リットル、グラニュー糖250グラム、ハチミツ200グラム、レモン5個を3カ月以上熟成してから、布でこして利尿、腎臓病、解毒、解熱、便秘などに、1日盃1〜2杯を飲用。また、生の花100gにホワイトリカー1リットルを、3カ月冷暗所に熟成し、布でこしてから引用。 洗浄はノイバラの乾燥した果実2〜5gムを、0.4リットルの水で煎じて、おでき、にきび、腫れ物のに、煎じ液で洗浄する。
その他:
名前の由来は、日本全国の野山に自生している、イバラ(刺の意味)ということから、ノイバラという名がついたとされる。 ノイバラは、4〜5月に純白の5弁の、ほのかな香りのある花を開き、多くの花が集まって全株満開に咲いたときはみごとな風景になります。 ノイバラは、川辺や山林のへりの日当たりのよい場所に好んで自生します。 学名「ローザムールチフローラ」は、「多くの花がつくバラ」という意味で、一般にはノバラの名として知られています。 ノイバラは、非常に作用が激しく、多量の使用と、子供に使用することは避けます。また、民間での使用は避けるべきです。愛媛県大洲市東大洲の農道に咲いていた(2007.03.30撮影) 。
採取時期と調整法・成分
ノイバラは、2メートルくらいに伸びる落葉樹で、よく枝分かれして、鋭いトゲがあります。 葉は互生し、奇数羽状複葉で、小葉は5〜9枚、形は楕円形か広卵形で先は尖っています。雄しべは多数。 秋に紅色に熟す球形の偽果(小房以外のものが、果実にみえるよう変化したもの)を結びます。 。
採集と調整:
ノイバラは、秋に偽果(営実)が深紅色に熟す一歩手前、少し青みががったのもある頃に採取して、日干しにします。 これを生薬の、営実(えいじつ)という。 栽培:ノイバラは、さし木によってふやすことが簡単にできます。3月ころに、前年の枝を3芽ほどつけて切り、鹿沼土(かぬまつち)にさし木をします。根がでたら、鉢か露地に植えます。
6 ヒヤシンス(ひやしんす)

薬効・用い方:
原産地  シリア、ギリシャ、トルコ  
開花期:春先に咲き、爽やかな香りを放つ。 和名の「風信子」や「飛信子」は、その香りが風に乗って運ばれてくることから 名付けられた。 フレグランスの原料(香料)として利用される。香りは甘く爽やかな強い香りが感じられフェニルアセトアルデヒドと呼ばれる芳香成分が含まれているためです。 フェニルアセトアルデヒドは別名「ヒヤシンスアルデヒド」とも呼ばれる特徴的な香り成分。これが”グリーンノート”の香りの正体です。
愛媛県大洲市東大洲の民家の庭に咲いていた(2007.03.31撮影) 。
採取時期と調整法・成分
7 ムスカリ(むすかり)
薬効・用い方:
薬効の記載、情報はない。
原産は地中海、欧州、西南アジア。開花期は4〜5月。高さ15〜20cm。花の色は紫、白。種類は約50種類有ると言われる。愛媛県大洲市東大洲の民家の庭に咲いていた(2007.03.31撮影) 。
採取時期と調整法・成分
8 イチゴ(いちご)
薬効・用い方:
イチゴ酒:滋養強壮には、熟したイチゴ600グラム、砂糖200グラム、35度ホワイトリカー1.8リットルに、イチゴを洗い、へたをとり水切りして、瓶に入れて3〜4カ月冷暗所に保存し随時拡散して布で濾して、1日20〜30CC飲用する。

その他:
名の由来は、元禄のころには、ナワシロイチゴなどの野いちごを、伊知古、以知古と呼び、天保11年(1840)に、オランダ人が長崎で栽培したことから、オランダイチゴの名になった。飯沼慾斎「草木図説:1856年)」には、オランダイチゴをヘビイチゴの一種として記載され、食用・薬用に供し、やや強心の効ありという記述がある。オランダイチゴは、北アメリカ原産のバージニアイチゴと南アメリカ原産のチリイチゴの交雑種で、果実が大きくなる。食べる部分は、花托の肥大した部分で偽果と呼ぶ。また、偽果は他には、リンゴ、ナシがある 日本で促成栽培が普及したのは、明治の中頃に、フランス系の品種を改良して、福羽逸人が、香りが強く、果実は赤くて甘い、早生イチゴの福羽イチゴをつくり、有名な品種になった。戦後、アメリカから、ダナーという品種が輸入されて、福羽イチゴより小粒で甘く味が良いことから、日本全土で栽培された。路地栽培は、初夏ころ実が赤くなるが、現在は温室による促成栽培により、1年中食べらの。愛媛県大洲市東大洲の温室の一部温度調節のために開けていたところから撮影(2007.03.31撮影)
採取時期と調整法・成分
赤く熟した偽果を採取。
成分:ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、糖、アントシアン色素フラガリンなど
9 レンゲ/レンゲソウ(れんげ、れんげそう)
薬効・用い方:
レンゲソウ(ゲンゲ)の全草を乾燥したものは、咳、喉の痛みなどの解毒作用があり、1日量10〜20グラムを水0.5リットルで半量まで煎じて飲用やうがい薬として用いる。また、生の葉を絞った汁を外傷の出血に塗布する。レンゲソウは、たんぱく質、ビタミンBを含有していて、4〜5月ころの柔らかい葉、茎、花の全草を採取して、そのまま、天ぷら、揚げ物にする。 茹でて水にさらしてから、和え物、酢の物、汁の実や漬物にして食べる。

その他:レンゲソウの名の由来は、蓮華草(れんげそう)であり、7〜9個の紅紫色の蝶形花が輪状に咲く様子が、蓮(はす)の花に見立てて、蓮華(れんげ)草になったという。別名のゲンゲは、翹揺(げんげ)は漢名の音読みからついた。 レンゲソウは、古くに田植え前の緑肥のために、中国から渡来した。 レンゲソウは、空気中の窒素を取り込んで、水田の地中の根粒菌と共生し、窒素固定植物として地中の窒素を増やすことができる。科学肥料の普及により、春にレンゲの咲く美しい光景は見ることがすくなくなった。
採取時期と調整法・成分
開花期に全草を採取して、天日乾燥する。また、生の全草を水洗いして用いる。

見分け方・特徴:
茎は根元から多数枝分かれして、地面の上を四方にはって繁茂して、高さ約20センチになる 葉は、4〜5対の小葉からなる奇数羽状複葉で、葉の形は楕円形、葉質は薄く、裏面には毛がみえる。花は、4〜5月葉脈から20〜30センチの長柄を出して、紅紫色の蝶形花を7〜9個輪状につける。果実は、豆果で上に立ち熟すと黒くなる。
10 ツクシ(スギナ、問荊、もんけい)
薬効・用い方:
ツクシは早春に芽を出すスギナ(草丈10〜25センチ)の胞子茎です。茎は柔らかな円柱状で退化した葉(はかま)が節に付いています。 繁殖のために緑色の胞子を散らしたあとにはすぐに枯れてしまいます。 その後にツクシの脇から緑で細かく枝分かれした、スギナが芽を出して勢い良くはびこります。手がつけられない雑草として嫌われています。
スギナの一番元気に伸びている時期の5〜7月に、全草を採取して水洗いして天日で乾燥。これを生薬の問荊(もんけい)といいます。
腎臓炎、利尿などに、問荊(もんけい)1日量を10gに水0.5リットルで、約半量まで煎じて3回に分けて服用します。 肺結核、肋膜炎、去淡、膀胱炎などに、問荊(もんけい)5〜10gを水0.5リットルで煎じて3回に分けて服用します。 漆(うるし)かぶれには、生の全草をすり潰して、その生汁を、かぶれた患部に塗布します。 あせもや化粧品かぶれなどの皮膚炎には、問荊(もんけい)10g程度に水0.6リットルを、強火で約5分煮出して、人肌程度に冷まして皮膚に塗布します。 自家製化粧水には、生のスギナか問荊(もんけい)と25度のホワイトリカーを浸して3カ月から半年寝かしてから、ガーゼに浸して入浴の後に用います。 生のスギナか問荊(もんけい)を、適量を煮出してから風呂に入れると、入浴剤になります。湿疹、かゆみなどの皮膚病によいとされる。
採取時期と調整法・成分
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