8月の薬草(No61-80)

お断り:掲載写真は専門家でないのでWEBの検索、あるいは手持ちの本で確認したもので完全を期したものではないことを
お断りします。もし間違っていたらご指摘下さい。

No 薬草名 薬効用い方 採取時期と調整法・成分
61 ツルムラサキ(つるむらさき)
薬効と用い方:
健康野菜
採取時期と調整法・成分:
つる性の野菜で日本ではここ最近の健康ブームに乗り、ねばねば野菜として流通量が多くなってきている。

成分:カロチン、ビタミンA・B1・C・E、カルシウム、マグネシウム、ムチン、アルギン酸。
ムチンは細胞を活性化させ老化を防ぐ。
アルギン酸をコレステロールを下げたり糖分の吸収をおだやかにし、腸内の善玉菌を増やしてくれる働きなどもあるが、カルシウムが多く含まれているため、注意すること。
62 ミカン(みかん、陳皮、ちんぴ、青皮、せいひ)
ウンシュウミカンのまだ青い、黄熟する前の果皮を青皮といいます。青皮には疏肝・理気・消積化滞の効能があり、胸や脇の張ったような痛み、肩や乳房の痛み、消化不良による下腹部痛などに用いる。青皮の性質は陳皮よりも激しく、陳皮の理気作用よりも強い疏肝・破気の効能があるといわれています
薬効と用い方:
薬効・用い方: 陳皮は毛細血管を丈夫にする、精油リモネン、配糖体ヘスペリジンを含み、風邪の妙薬として知られています。
風邪、喉の痛み、咳:
陳皮5gに熱湯を入れて、10分程度して、ハチミツか砂糖を入れて飲みやすくしてから、熱いうちに飲みます。
胃もたれ、食欲増進、消化促進、風邪や初期の咳止め:
陳皮、生姜、甘草かハチミツを加えて、煎じて服用する。陳皮)5〜10g、水0.5リットルを、半量に煎じて布でこして、1日3回に分けて服用。 民間では、ミカンをそのまま火の中にいれて黒焼きにして、熱湯に浸して飲む。
肩こり、腰痛、肌荒れ、疲労回復:
浴湯料としてミカンの皮を乾燥したもの1〜2握りか、生の皮20個くらいを布袋に入れて、鍋などで煮出して、そのまま風呂に入れる。血行がよくなり、湯冷めしない。 ミカン類や柑橘類の皮には、比較的強い血圧降下作用が認められ、特にレモンの皮には強い血圧降下作用がある。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整:
完熟したウンシュウミカン、キシュウミカンの外果皮を採取し、陰干しにして乾燥し、1年経過したものを、生薬で陳皮という。 また、7月ころの青い未熟果実より、調製したものを、生薬で青皮と呼び、陳皮と区別する。 一般には、私たちが食べる、ミカンの外皮を日干しにすれば、陳皮の代用として用いることができる。 栽培には、年平均気温15度以上、最低気温氷点下5度以上が必要です。

成分:
精油リモネン、配糖体ヘスペリジン
63 ナツズイセン(なつずいせん)
薬効と用い方:
腫れ物、乳房の腫れなどには、球根(鱗茎)をすりつぶして患部に塗布する。
有毒部分:全草、鱗茎
有毒成分:リコリンなど
中毒症状:麻痺、痙攣、嘔吐
採取時期と調整法・成分:
採取時期と調整法:
秋に鱗茎をrとり外皮を捨てて水洗し、おろし器ですりおろす。

成分:
アルカロイドのガランタミン
64 ショウガ(しょうが、生姜、しょうきょう)
ショウガ科のショウガの根茎。
1)生 姜 : 新鮮な姜根。
2)乾生姜 : 生姜のコルク皮を剥いで生石灰を撒布し、発熱と脱水作用により化学的に乾燥したもの。
3)乾 姜 : 生姜のコルク皮を剥いで熱湯に浸し、澱粉質を糊化し乾燥したもの。  
生姜は中身が充実していて淡黄色で、特異芳香性があり強い辛味のあるものが良質とされる。

薬効・用い方:
香辛料として生活に結びついているものですが、抗けいれん作用、でんぷんの消化促進、体内の水分の代謝をよくして、肝臓の働きを盛んにする。また、唾液、胃液の分泌を盛んにし消化を助け、腹にたまったガスを追い出すので、芳香性健胃、利胆、駆風、鎮咳、去痰剤になる。 単味では、辛味が強いので、砂糖やハチミツ、甘草などを加えて用いる。
せき:
陳皮5g、ひねショウガを切ったもの5g、砂糖少々に、水0.2リットルを加えて煎じ約半量まで煮つめたものを、1日3回に分けて服用。

つわりの鎮吐:
半夏、ひねショウガ各6g、茯苓5gに、水0.2リットルを加えて煎じて約半量に煮つめたものを1日3回に分けて食前か食間に服用。

かぜの熱を下げる場合:
おろしショウガと刻みネギに熱湯を加えて飲用すると発汗を促し熱が下がる。

せき、たん:
ショウガを黒焼きにして刻んだものにハチミツを加えて熱湯を注いで飲用する。

ひび、しもやけ:
ショウガとサンショウを、同量ぐらい煎じて、その煎じ液を、塗布する。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整:
霜の降りる前の、茎葉がしおれてくるころに掘り取り、水洗いして根を切り取り、大きなものは2〜3個に切り、樽に入れてかきまわして皮を取る。 石灰を10倍の水に溶かして、浸す。または、石灰を直接まぶしてから、固くなるまで天日で乾燥させる。 一度蒸してから同じように調製する場合もある。 これを生薬で生姜という。 一般の家庭では、八百屋さんで購入したものを、そのまま使用する。

成分:ショウガの刺激的な辛味成分は、ジンゲロン、ショウガオールと呼ばれるもので強い殺菌作用がある。
65 ウラジロ(うらじろ)
薬効と用い方:
利尿:1回、4〜8gを、水300 CCで1/2まで煎じて服用する。
採取時期と調整法・成分:
採取時期と調整法:
冬に地上部を採り、刻んで日干しにする。

成分:
タンニン様成分を含む。
66 キョウチクトウ(きょうちくとう、夾竹桃)
薬効と用い方:

打撲のはれ・痛み:
葉、樹皮の乾燥したも の10〜20gを水400tで煎じ、患部を洗う。 強心成分はあるが素人療法として心臓病に使うのは危険。
採取時期と調整法・成分:

調整法:
常緑樹なので必要時に葉や樹皮をとり、水洗後日干し。

成分:
葉にはオレアノール酸、ウルソール酸など利尿作用がある ものと、オレアンドリンという強心作用のあるものを含む。樹皮 にはネリオドレインの強心物質を含んむ。
67 ナンキンハゼ(なんきんはぜ)
薬効と用い方:
利尿:
1日量として5〜8gを、水400〜800tで煎じて1/2量までにし、これを数回に分けて服用する。
採取時期と調整法・成分:
採取時期と調製法:
果実は中国木蝋の原料。薬用には、根の皮を用い、必要時にとり、水洗いして日干しとする。

成分:樹皮、葉にべータ・ジトステロール、イソクエルチトリ ン、エラーグ酸などを含み、種子には多量の脂肪油があり、パルミチン酸、油酸などのグリセリードからなっている。
68 ヤマウルシ(やまうるし、うるし)
薬効と用い方:
樹皮から「漆(うるし)」をとるものは、「ヤマウルシ」ではなく「ウルシ」です。ウルシは、15年以上たった木の幹に深く傷をつけ樹液をとります。古墳の外棺にも塗られていたほど古くから利用されてきました。ウルシの名は、うるしる(潤液)からきたものとも、物を塗って麗しくするからとも言われています。
有毒植物で、はだの弱い人がふれるとかぶれることがあります。その反面、漆塗りの材料にもなる有用樹でもあります。
採取時期と調整法・成分:
ハゼノキやヤマハゼよりも葉が丸っぽくて、幼い葉や小さい葉には荒い鋸歯がでることがヤマウルシの特徴。
遭遇頻度が高い樹木の一つで、樹木1m程度のひょろひょろした幼木にもよく出会う。
69 テッポウユリ(てっぽうゆり)
薬効と用い方:
民間療法 鱗茎をつぶして打撲や喉の痛みにあてる。鱗茎の煎汁は、風邪の時の咳止め、強壮に服用する。その他、のぼせ、歯痛、虫くだしにも薬効があるとされる。
採取時期と調整法・成分:
成分:
カロチノイド、デンプン、タンパク質、ブドウ糖、オキシターゼを含む。
70 サギソウ(さぎそう)
薬効と用い方:
薬効の記載はない。
日当たりのよい湿地に生える多年草。
採取時期と調整法・成分:
71 ケイトウ(けいとう、鶏冠花、けいかんか)
薬効と用い方:
下痢止め:
乾燥した鶏冠花をくずして粉末にして1回量4〜8gをそのまま空腹時に水で服用。 子宮出血には乾燥した種子鶏冠子を炒って1回量3〜5gを、食後約30分ころにそのまま水で服用。

凍傷:
ただれがひどく出血するような場合は、鶏冠花10〜15gを砕いて0.4リットルの水で煮出した汁で患部を洗う。 全草の陰干しにしたものを室内でいぶすと、そのにおいを嫌って数ヶ月間ネズミが室内に入らないといわれる。

食用:
若菜、若葉のようにまだ伸びきらないものは柔らかいので、摘み取ってアク抜きをして、ゴマ和え、油いためにすると、ちょっとした山菜として食味を味わえる。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整:
夏の時期に花が一番元気のいいときに採取して乾燥。これを生薬の鶏冠花という。また、乾燥した種子を鶏冠子(けいかんし)という。
72 ヘクソカズラ(へくそかずら)
薬効と用い方:
しもやけ、ひび、あかぎれ:
生の果実を良く水洗いしてから、つぶして、市販のハンドクリーム5に対して果実1の割合で、良く練り合わせる。患部に厚く塗りガーゼなどで押さえておき、朝夕1日2回くらい取り替える。 皮膚にうるおいが出て驚くような作用があります。

化粧水:水でよく洗った果実10〜20gをつぶして、アルコール250CCを入れて、1週間くらい冷暗所に置いて数回攪拌。 さらに、グリセリン200CCを加えて、その後水を加えて、1リットルにして用いる。

腎臓病、かっけ、下痢止め:
乾燥した根茎を刻んで約10gを、水約0.5リットルで煎じて服用。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整 秋に、指で押すと黄色い果汁が出るくらいに熟した果実を採取して、そのまま用います。 秋に、根茎を掘り取り天日で乾燥させます。

成分:虫の食害を受けて、茎や葉が傷つくと細胞内に蓄積した「ペドロシド」という成分が分解してメルカプタンという悪臭を放つガスになる。
73 カワラケツメイ(かわらけつめい)
薬効と用い方:
薬効・用い方 強壮、利尿、鎮咳薬として脚気(かっけ)、腎炎、黄疸(おうだん)、偏頭痛、慢性便秘、夜盲症、インポテンツなどに用います。 カワラケツメイの利用は民間薬としては、利尿、緩下薬ていどにしますが、1日量20グラムを煎じて、茶と同じようにして飲みます。布袋又は和紙の袋などに入れて煎じると細末などがでません。 少し炒った方が飲みやすく、また効き目もあります。あまり、多量に服用すると腹痛や下痢を起こすことがありますので、人によって服用の量を決めるようにします。 茎葉を摘んで茶の代用として古くから飲用され、弘法茶と呼ばれています。 そのほかにも「ネムチャ」、「マメチャ」、「ハマチャ」等の別名があり、最近の健康茶ブームでカワラケツメイもその一種として利用されています。アントラキノン系の成分が含有されていますので、緩下作用があります。エビスグサやハブソウの種子と同様の薬効が期待できます。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整 カワラケツメイは、8〜9月頃、花と果実をつけた全草を採集し、水洗いして数本づつ束ねて、日陰に吊るして、2センチ程の長さに刻み乾燥させます。 これを生薬の、山偏豆(さんぺんず)といいます。
74 カリン(かりん、木瓜、もっか)
薬効と用い方:
鎮咳薬:
木瓜をさらに細かく刻んで、1日量5〜10gを適量の水で煎じて服用。

カリン酒:
冬期に採取した果実5〜6個を、縦横6〜8個くらいに刻んで、ホワイトリカー1.8リットルに漬け込み砂糖300〜400gを入れます。 完全に熟成するまでには半年以上かかりますが、漬けてから2ヶ月程度で美しい淡黄色になり、芳香が出てくるので飲むことができる。 カリン酒の味は苦味があるが、鎮咳薬として効き目があります。
採取時期と調整法・成分:
カリンは、落葉後の10〜11月に、樹上に残って暗黄色に熟したものを採取して、10分程度湯通しして縦割りにし乾燥させる。これを生薬で、木瓜という。

成分:
ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン
75 ソテツ(そてつ、蘇鉄実、そてつじつ)
薬効と用い方:
蘇鉄実は、せき止め、通径に1日量5〜15gに水0.4リットルで煎じて、1/3量まで煮詰めて、3回に分けて服用。
切り傷:
蘇鉄実の煎液で傷を洗うと効果がある。中国では胃痛にソテツの葉15gを適量の水で煎じて服用。

肺がんの治療:
ソテツの葉250gとナツメ10個をよく煮て、ナツメを食べてから、煎じ液を服用。 そのほかには、胃がん、肝がんの治療にも、蘇鉄実が他の生薬と配合して用いられる。
採取時期と調整法・成分:
ソテツの種子は、秋の10〜11月ころに採取して、風通しのよい場所に陰干しし乾燥させる。これを生薬で蘇鉄実という。

蘇鉄の名前の由来はソテツが衰弱しかけたときに、根元に鉄くずを埋めたり、幹に鉄釘を打ち込んだりすると、衰弱しかけた植物が蘇生することに由来するとされる。

成分:
有毒成分:サイカシンやマクロザミン。
ソテツの有毒成分はサイカシン(cycasin)という配糖体です。消化管微生物のβ-D-グルコシダーゼによって糖が取れてアグリコン(aglycon, 非糖体)のメチルアゾキシメタノ−ル(methylazoxymethanol)になる。メチルアゾキシメタノールは容易にホルムアルデヒドに変化し,中毒を起こす。ソテツを食用にする際には,よく水に晒してサイカシンを除くか,十分加熱してサイカシンを分解することが重要。
76 ネギ(ねぎ、葱白、そうはく)
薬効と用い方:
民間で葱白は、かぜ、頭痛、解熱に細かく刻み大さじ2杯、おろしショウガ小さじ1杯または、生味噌を少し入れて、熱湯を注ぎ、良くかき混ぜて、汁とネギを飲み、すぐに就寝すると、汗が出て、熱を下げる。 咳止め、不眠症、のどの腫れ、痛みには、ネギを小口切りにして、適量をガーゼに包んで、熱湯をかけて、冷ましてから、温湿布します。 新鮮なネギに味噌につけて常食すれば、神経衰弱の人にはよい効果がある。 また、切り傷にはネギを火にあぶってもんで、その汁を付けると効き目がある。
採取時期と調整法・成分:
ネギの葉鞘(ようしょう)の白い部分を、生薬で葱白という。
葱白は、必要に応じて採取します。

成分:
葱白には精油のアリルフルフィド、ブドウ糖、果糖、粘液質を含み、緑の部分はビタミンAを含み、全体にはビタミンB2、Cを含み、食用、薬用に用いる。
77 シシトウ(ししとう)/ピーマン
薬効と用い方:

中南米が原産の一年草。トウガラシとは同種で甘味種の大型果実のものとシシトウの大型種をピーマンと呼ぶ。フランス語のトウガラシを意味する「piment」からピーマンと呼ばれるようになったと言われている。  β−カロテン、ビタミンCを多く含む。
採取時期と調整法・成分:
[特徴] ビタミンCが豊富で、その量はピーマンより多く含まれています。また、カロチンも多く含まれているのが特徴です。 [効能] 夏バテ、高血圧予防、糖尿病予防、整腸効果。 [豆知識] ピーマンと同じく唐辛子の仲間で、甘味種になります。見た目が獅子の頭に似ていることから、獅子唐辛子の名前が付きました。 [食べ方] 天ぷら、炒めもの、煮物。 [食知識] 買う時は、緑色が濃く鮮やかなもので、見た目が小さく、臭いが強いものが良いとされています。また、へたの切り口が黒く変色していないものを選びます。 食べる時のした処理は、包丁で縦に切り込みを入れ、竹串などで中の種を取り除きます。種付きのままでも頂けますが、ししとうは、加熱すると実が膨張し、破裂してしまうので、竹串で数カ所に穴を開けるか、包丁の刃先で小さな切り込みをつけると良いです。 保存する時は、野菜パックなどに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しますが、できるだけ早く食べ切った方が良いみたいです。
78 ノウゼンカズラ(のうぜんかずら)

薬効と用い方:
利尿、通経:
1日量として乾燥花約5gを水600tで1/2にせんじて3回に服用。
採取時期と調整法・成分:
採取時期と調整法:夏の開花期に花を採取し、日干しにする。

花の蜜が有毒というのは『本 草綱目』(1590)によるもので、科学的根拠のない伝承にすぎない。
79 イチイ(いちい、一位葉、いちよう)
薬効と用い方:
用途:
葉:利尿、糖尿病、通経:毒性あり注意、
果実:咳止め、下痢

薬効・用い方:
利尿、通経薬として、また糖尿病に一位葉を用いる。一位葉を1日5〜10gに水0.4リットルを加えて煎じ、約1/2量まで煮詰めたものを3回に分けて食間に服用する。

オンコ酒 9〜10月ころに甘味のよく出た偽果(ぎか)を採取して、水洗いしてよく水を切り、紅色の仮種皮はよりわけて仮種皮の量の2〜3倍量のホワイトリカーを入れて、漬け込む。よく成熟するには約6カ月かかるが、3カ月程度から飲用できる。甘味は成熟後、砂糖でつける方が良い。色は美しいコハク色になる。 緩下、せき止めに効き目がある。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整:
葉を採取して水洗いして、天日で乾燥した物を、生薬で一位葉という。

成分:アルカロイド (taxine)
80 イネ いね/粳米 こうべい
主食であるお米も、時には漢方薬の構成生薬として使われます。この場合にはお米を粳米(こうべい)と呼びます。正確には粳米とはイネ科(Gramineae)のイネ Oryza sativa Linne の穀粒で籾を去った玄米のことです。  漢方では粳米には滋養清涼の効があるので、口渇(のどの渇き)、空咳、疲労、腹痛などに他薬との配合により応用しています。また、他薬によって胃を損なわれないように配合されたりもします。  粳米の成分としてはデンプン、デキストリン、ビタミンB1などが知られており、薬理作用としては血糖降下作用、脱水抑制作用などが報告されています。  粳米の含まれる漢方処方には麦門冬湯(ばくもんどうとう)、白虎湯(びゃっことう)、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)、附子粳米湯(ぶしこうべいとう)などがあります。  粳米は古くなく、あまり青くもなく、形が整っていて、充実し重いものを良品とします。市場品は日本産です。 )
薬効と用い方:
イネの切り株には、多糖類セハデックを含有。糖尿病の血糖値を下げる効果があり、イネの切り株を乾燥したものを、1日量8〜12g、水0.6リットルを約2/3量まで煎じて、3回に分けて服用。
昔は、母乳の出を良くするために、イネのひげ根を乾燥して煎じて服用した。
採取時期と調整法・成分:
採集と調整:
秋に、イネを収穫したあとの、切り株を枯れる前に根ごと採取して、流水でほぐしながら洗い、天日で乾燥させる

成分:セハデック