9月の薬草(No21-40)

お断り:掲載写真は専門家でないのでWEBの検索、あるいは手持ちの本で確認したもので完全を期したものではないことを
お断りします。もし間違っていたらご指摘下さい。

No 薬草名 薬効用い方 採取時期と調整法・成分
21 ダチュラ
薬効・用い方:
有毒植物である。葉を、鎮痛、鎮痙、鎮咳に、種子を、鎮静止痛に、花を、喘息の発作に用いる他、皮膚病に用いる。奄美大島では喘息に、与論島では胃腸病に煎服する。インド原産。 一年草。高さ1メートル程度。花は白色で大きな漏斗(ろうと)状、長さ約15センチ。園芸品種があり、花色も白、黄、紫など。和名「チョウセンアサガオ」。中国名は「曼陀羅華(まんだらげ)」。  江戸時代の蘭学医・華岡清洲は1804(文化1)年10月13日、この植物からとった麻酔薬で、乳癌(がん)の摘出手術を行った。
採取時期と調整法・成分
成分:根は、アルカロイドの3α,6β-ジチグロイトロパン、3α,6β-ジチグロイキシトロパン-7β-ol、チグロイディン、アポヒヨスチン、ヒヨスチン、3α-チグロイロキシトロパン、ノルヒヨスチン、メテロイディン、ヒヨスチアミン、アトロピン、ノルヒヨスチアミン、ノルアトロピン、3α-アセトキシトロパン、クスコヒグリン、トロパン、ψ-トピンを含む。果実は、トリテルペノイドのダチュラオォン、ダチュラジオールを含む。葉は、アルカロイドのダチュラメチン、スコポラミン、スコポレチン、アトロピン、ウィタノリドのセコウィタメトリン、ダチュメトリン、ダチュリリン、スコポラミン、ヒヨスチアミンを含む。種子は、脂肪酸のオレイン酸、リノール酸を含む。
22 ウド
薬効・用い方:
発汗、解熱、鎮痛薬としてかぜ、頭痛、歯痛、リューマチ、神経痛に用います。1日量10〜15gに、水0.5リットルを加え、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分け食前か食後に服用。民間では、ウドの茎と根の生汁を作り、1日20〜30CCを飲み、精神不安、分裂症および強壮剤として用いる。
薬用酒:根及び果実から根酒、果実酒を作ることができる。根は10〜11月、果実は10月頃に採取する。根は水洗いして3センチ位に、刻んでやや半乾きのもの500gに砂糖100〜200gを入れた、ホワイトリカー1.8リットルに漬けます。3カ月冷暗所で成熟後、布でこすと淡黄色のウド酒となる。果実酒も同じ要領で漬ける。補精、強壮の効き目があるとされます。
採取時期と調整法・成分
採集と調整:秋に根茎を掘り採り、水洗いし、薄く切片状にして、始め3日〜4日間天日で干してから次いで、風通しのよい場所で、陰干しにして乾燥させます。 茎及び根を九眼独活(きゅうがんどっかつ)といいます。 栽培は種子によると生育が遅いので、株分けか挿し木をします。冬から早春にかけて、光を遮断して、温度約25度として室か小屋に入れて発芽させると柔らかな白い芽ができます。 北海道産のものは土を盛っただけで軟化栽培することができます。
成分:ジテルペンアルデヒド、アミノ酸、タンニン。
23 バショウ
薬効・用い方:
薬効・用い方 芭蕉(ばしょう)は、利尿(りにょう)や解熱(げねつ)などには、1回量2〜5グラムを、水0.3リットルで、2分の1量まで煎じて服用します。 外傷などの止血には、生の葉の絞り汁を傷口に塗布します。
採取時期と調整法・成分

採集と調整 葉、根茎(こんけい)は、随時採取します。 葉は、春から秋に採取して、日干しにして乾燥させます。 これを生薬(しょうやく)で、芭蕉(ばしょう)といいます。
24 クズ(くず、葛根、かっこん)
薬効・用い方:
解熱、鎮痙、脳冠状血管血流増加作用や血糖降下、女性ホルモン様作用があり、発汗解熱効果がすぐれる。 漢方薬の葛根湯、桂枝加葛根湯)などに配合され、漢方薬に最も多く配合される薬草のひとつです。葛根は主に漢方処方の葛根湯の主薬となり、葛粉からつくる葛湯(くずゆ)は、風邪などの時に用いるとよく効き目があり、寒気や熱をとり、のどの渇きや下痢をとめる。 クズの花(葛花・かっか)は、2日酔いに葛花3〜5gを0.3リットルの水で煎じ、沸騰したら加熱をやめ、冷えてから飲む。 健康飲料には、水洗いした生の根を約100g小さく刻んでミキサーに入れて、水を加えて砕いた後に、繊維質が沈殿したら、うわ澄み液を別の容器に移して、これを1週間分として冷蔵庫に保存して、朝夕2回食前に飲む。
塗布:葉を乾燥して粉末にしたものに油を混ぜて外傷の出血に塗る。 クズの新芽、若葉を摘み取り、熱湯で塩茹でして、あえもの、油いために。クズの花は、塩ゆでして酢のものや天ぷらにします。また、葛粉(くずこ)で葛湯(くずゆ)のほかに、くず餅、和菓子などに利用する。
クズデンプン:肥大した根茎を秋に掘り取り、洗って泥を良く落とし根皮を削り取り、たたき潰して出る汁を水にさらす。白いデンプンが沈殿するので、水洗いして集めて乾燥する。 これが、不純物の入らない良質なクズデンプンです。
採取時期と調整法・成分
採集と調整:クズの根を秋から春にかけて、地上部に残った茎をつたって、掘り採ります。 十分に水洗いして、乾燥しやすいように、外側の皮を取り除き、板状あるいはサイコロ状に切ってから天日で乾燥させます。これを生薬の、葛根といいます。 葛粉(くずこ)は、掘りとった根を水で洗い、外皮を取り除いた根をすりおろして粥状にし、綿布でこして繊維質を除き、少し放置してうわ澄み液を捨てて、数回同じことを繰り返すと、底に白泥が残ります、これを乾燥したもので、でんぷん質だけを集めたものです。 クズの花(葛花・かっか)は、9月の開花の始まる頃、穂状の総状花序ごと採取し、風通しのよい場所で速やかに乾燥させます。

成分:デンプン、イソフラボン
25 ミゾソバ
薬効・用い方:
リューマチなどには乾燥した茎葉10〜20gムを、水0.5リットルで煎じて服用すると効き目があるといわれる。 また、生の茎は止血、鎮痛作用があるとされていて、血止めや擦り傷のは、茎をよくもんで患部につけます。 食用には、新芽や柔らかい葉を、塩を入れた熱湯で茹でて、水に浸してアク抜きをしてから、おひたし、ごまあえ、佃煮、油いためにして食べる。また、採取する場合には、開花前の葉を指で取るときに細かいとげがあるので注意します。
ミゾソバの別名には、花の形が金平糖(こんぺいとう)に似ていることからコンペイトウグサ、葉の形が牛に似ていることからウシノヒタイなどとも呼ばれる。

採取時期と調整法・成分
採集と調整:花が咲いている時に、茎葉を採取して乾燥させる。 または、必要な時に茎を採取します。

成分:ビタミン、ルチン、グロブリン。
26 サルノコシカケ

薬効・用い方:
制ガン作用・肝硬変症・自然治癒力強化。
カシやブナの広葉樹の生木や枯木に寄生するサルノコシカケ科の担子菌類、コフキサルノコシカケなどの子実体を用いたものです。樹幹から直接に傘だけの子実体をつけ、表面に薄くココアの粉のように胞子がついているため、「粉吹き猿の腰掛け」という名がある。 サルノコシカケ科の菌類には抗癌作用があると注目されています。 サルノコシカケは日本の民間薬であり、かつては解熱薬・心臓病や半身不随の治療薬として用いられていたが、近年では専ら抗癌薬としてよく知られている。一般に1日量約20gを煎じて服用している。
採取時期と調整法・成分
成分:アミノ酸、タンパク質、ステロール、アルカロイド

写真はもともと9月に撮りましたが、2月に巨大なサルノコシカケを見つけたので画像をいれかえました。これは愛媛県大洲市東大洲の永徳寺に向かった参道の左側の桜(?)の切り株に生えてました。30cmx45cmです(撮影日2007.02.24)。
27 アセビ
薬効・用い方:
有毒部位:花、葉、茎すべて有毒。
中毒症状:嘔吐、下痢、酩酊状態、四肢痙攣、呼吸麻痺 。
茎葉を10倍量の水で煎じて、さらに、煎じた液を10倍に薄めて、殺虫剤として使用。
採取時期と調整法・成分
有毒成分:グラヤノトキシンT、アセボトキシンなどの有毒ジテルペンを含有
28 ダイズ(だいず、ズシ、黒大豆、こくだいず)
薬効・用い方:
声枯れ、のどの腫れ、咳止めなどに、黒大豆を、1日量8gを煎じて、煎じ液に砂糖などの甘みを加えて、1日3回食間に服用します。 食中毒などでは、黒大豆の煎じ液を服用すると、吐いて中毒の原因の食べ物を体外に排出できる。 健胃、消炎、鎮静などの目的で、胃もたれ、消化不良などには、ズシ1日量8gを適量の水で煎じて、服用する。 また、高血圧、動脈硬化、肥満、心臓病、疲労回復などに効果があると言われる。
採取時期と調整法・成分
採集と調整:薬用には、クロマメを用いる。 秋に栽培した、クロマメの種子を、日干しにして乾燥させる。これを生薬で、黒大豆(こくだいず)という。 また、黒大豆を納豆のように醗酵して、乾燥したものを生薬で、ズシという。

成分:イソサポニン、ダイゼンセン、グルタミン酸など
29 ボタンクサギ
薬効・用い方:
薬効の記載はない。
別名:ヒマラヤクサギ<ヒマラヤ臭木> ベニハナクサギ<紅花臭木> 原産地は中国で生薬名は臭牡丹。
自分をみんなに示すための匂いであり,昆虫,動物を誘う、 又は,逆に防御するものでもあるのかも知れない。 春先はいやな匂いでも、夏の花(7月から9月)はたいへん人の心を落ち着かせてくれる植物である。 クサギは生薬名を臭悟恫と言い、葉・小枝を高血圧、下痢、リュウマチに煎じて飲む。 痔、はれ物には煎じ汁で患部を洗うとよいといわれている。 遠くから見るとアジサイのように見える、 クサギボタンは小花が、ボタンのように丸く集まって咲いている様と匂いで、この名がついたのでしょうか。
採取時期と調整法・成分
30 エノコログサ
薬効・用い方:
薬効の記載はない。
細長い茎の先に少しばかり垂れ気味につく子犬のシッポのような円柱形の花穂がいかにも独特で、エノコログサの名にふさわしい。この穂は、米粒くらいの大きさの小穂(イネ科の花序の最小の単位)が2、3個ずつセットになって、このセットがたくさん集まったもので、小穂の根もとのごく短い柄には長さ1cmほどの固い毛が3、4本ずつ束になって生えている。日本全国の畑地や荒地ではどこにでもある雑草で、真夏のころから秋まで穂を出し続けているので、土のあるところなら必ず見つかる。ネコがよくじゃれるというので、「ネコジャラシ」の名もよく通用し、人々の生活との関係の深さを物語る。ユーラシア大陸の原産で農耕の伝来とともに入ってきた帰化植物と考えられている。アワとの間に雑種ができ、種子もよくできるのでアワの祖先とみなされる。今ではアワのほうは畑からほとんど姿を消してしまったが、祖先のエノコログサは衰えることがない。 エノコログサのなかまは、穂の形のおもしろさを生かして生け花によく使われる。とくにキンエノコロは切り花用に育てる。アキノエノコログサは小穂がひとまわり大きく、長さ3cmほど、背中がむき出しになったように見える。キンエノコロやコツブキンエノコロは穂が黄金色か汚れた褐色で小穂の下の毛は8〜20本もある。
採取時期と調整法・成分
31 フウセンカズラ
薬効・用い方:
薬効の記載はない。
風船葛(フウセンカズラ)はムクロジ科フウセンカズラ属の蔓性多年草である。 熱帯に広く分布し、日本では一年草として栽培されている。 葉は複葉である。 7〜8月ころに白い小花をつける。 9月ころに緑色の風船形の実がなる。 酸漿(ホオズキ)のような形で中空の果(さくか)が、風船のように垂れ下がってつく。 葛(かずら)は蔓性植物につけられる名である。
採取時期と調整法・成分
32 コブシ
薬効・用い方:
用途:
蓄膿症・鼻炎:モクレンと同じように、辛夷15g、蒼耳子9g、ビャクシ 30g、ハッカ葉15gを細末にして 1回6gずつ、毎食後に服用する。

鎮静、鎮痛:漢方では、つぼみを包む苞を採取し、乾燥させたものを辛夷といい、煎じて頭痛・瘡毒などに用いる。実がそれぞれ分かれてなくて握り拳のようである。花も芳香があるため、香水の原料に使用される。 一般的にコブシは季節の花として、農村の生活や民族の中にとけ込んでおり、農作業の暦の代わりの指標木としていた。 コブシの材は、ホウノキ同様利用範囲が広く、建具・漆器木地・箱・栽ち板・製図板・ピアノの鍵盤・彫刻材等に広く賞用されている。アイヌではお茶の代用としていた。
採取時期と調整法・成分
採取時期と調整法:開花直前の3月下旬から4月上旬ごろに花の つぼみをとり、風通しのよいところで陰干しにする。

成分:精油:シトラール、αピネン、シネオール、オイゲノールなどを含む精油

33 ナツメ(なつめ、大棗、だいそう)
薬効・用い方:
薬効と用い方:
滋養・強壮:大棗酒がよい。
45度のホワイ トリカー1.8リットルに大棗300g、グラニュー糖150gを漬けるが、大棗はこまかく切ってびんに入れ、ホワイトリカーとグラニュー糖を加えて、 2ヵ月以上冷暗所においてから、布でこす。1日30ccを限度に 就寝直前に服用する。
胃けいれん、子宮ケイレンなどの鎮痛:
甘麦大棗湯(大棗6g、甘草5g、小麦20g)を水240tで、半量にまでせんじて、1日3回に服用。 これはまた、神経の興奮をしずめ、不眠にもよく、小児の夜泣にも少量飲ませるとよく効く。
採取時期と調整法・成分
採取時期と調整法:果実はよく熟したものを用いて、日干しにし、また蒸して再び日干しにして乾燥させて仕上げる。

成分:糖、粘液質など。
34 ヨシ(よし、蘆根、ろこん)
薬効・用い方:
吐き気止め、むくみ、利尿、止血、消炎などに、蘆根(ろこん)1日量5〜10g、水0.4リットルを、半量まで煎じて、3回に分けて服用します。 茶材として、消化不良、肝臓病、黄疸、むくみなどに、蘆根を適量煎じて、お茶のように飲む。生の根茎を砕いて、生の汁を、吐き気や胃の熱をとる、尿意の調整などに飲む。フグ中毒にも、根茎の生の汁や蘆根(ろこん)を煎じて飲用する。
見分け方・特徴:
地下には根茎が長く伸びて繁殖。根茎は細長く円柱形、多数の節があり、ひげ根が出る。茎は直立して、高さ2〜3メートルにもなり、中空です。葉は、やや青みのある緑色で、長広い線形で長さ20〜50センチ、茎にまばらにつき、葉縁がざらつきます。 花は、8〜9ころに、茎頂に長さ20〜50センチの大型の円錐花序をつける。花は、泥褐色で2〜4個の子花で、基部には白い長い毛がつき、数本の脈があり、穂の下は雄性、上は両性で、結実しない。

採取時期と調整法・成分:

地上部の枯れる冬に、地下の根茎を採取して、天日で乾燥させる。 これを生薬で蘆根(ろこん)といいます。
35 スギナ(すぎな、問荊、もんけい)
薬効・用い方:
利尿などに、問荊1日量を10グラムに水0.5リットルで、約半量まで煎じて3回に分けて服用します。 肺結核、肋膜炎、去淡、膀胱炎などに、問荊(もんけい)5〜10グラムを水0.5リットルで煎じて3回に分けて服用します。 漆(うるし)かぶれには、生の全草をすり潰して、その生汁を、かぶれた患部に塗布します。 あせもや化粧品かぶれなどの皮膚炎には、問荊(もんけい)10グラム程度に水0.6リットルを、強火で約5分煮出して、人肌程度に冷まして皮膚に塗布します。 自家製化粧水には、生のスギナか問荊(もんけい)と25度のホワイトリカーを浸して3ヶ月から半年寝かしてから、ガーゼに浸して入浴の後に用います。 生のスギナか問荊(もんけい)を、適量を煮出してから風呂に入れると、入浴剤になります。湿疹、かゆみなどの皮膚病によいとされます。
見分け方・特徴 :
ツクシは早春に芽を出すスギナ(草丈10〜25センチ)の胞子茎です。茎は柔らかな円柱状で退化した葉(はかま)が節に付く。 緑色の胞子を散らしたあと枯れる。その後にツクシの脇から緑で細かく枝分かれした、スギナが芽を出す

採取時期と調整法・成分

5〜7月に、全草を採取して水洗いして天日で乾燥。これを生薬の問荊(もんけい)という。スギナを軽く炒ってからミキサーにかけて粉末にする。スギナの根も同様な薬効がある。
薄く切って天日で乾燥して用いる。1日量5〜10gが適量です。

主成分:フラボノイド配糖体と珪酸
36 フジバカマ(ふじばかま、蘭草、らんそう)
薬効・用い方:
利尿、通経や黄疸、腎炎などで体にむくみがある場合には、蘭草1日量10gを、約0.4リットルの水で半量まで煎じて、かすを取り、3回に分けて食間に服用。糖尿病の予防と治療には、蘭草(らんそう)、連銭草、ビワ葉、タラノキ各5gを混ぜて1日量として、水0.4リットルで、約半量まで煎じて1日3回食間に服用。 浴湯料としては、補温、肩こり、神経痛、皮膚のかゆみなどには、蘭草、適量を、布袋に入れて鍋などで煮出してから、風呂に入れて入浴します。かゆい場所があれば、この布袋でこすります。
見分け方・特徴:
茎は、円柱状で無毛で、かたく直立。 葉は下部で3裂して、葉質はやや硬く光沢があり、縁は鋸歯状に切れ込み、生乾きのときにはかすかに匂う。花は8〜9月ころに、茎頂に淡紅紫色を帯びた白の小さい管状花(かんじょうか)を散房状につけます。

採取時期と調整法・成分

採集と調整 8〜9月に花が咲く前の、つぼみがついた時に全草を採取して、2〜3日、日干しにして、香りが出たら、風通しのよい場所で陰干しにして乾燥させる。 これを生薬で、蘭草(らんそう)という。

成分:配糖体クマリン、チモヒドロクイノン、ミネラルを含有
37 ヒガンバナ(ひがんばな、石蒜、せきさん)
薬効・用い方:
石蒜は去痰、解毒、催吐薬に用いられたことがあるが、毒性が強いために、現在は外用だけにもちいられる。 ヒガンバナの生の鱗茎は肩こり、浮腫に、金属以外のおろし器で1個を、すりおろして、ひとさし指大の分量を、就寝前、両足の土踏まずに貼って、軽く包帯をする。冷湿布や患部に塗布。 また乳腺炎、いんきん、たむし、銭たむなどにも、前者のように、すりおろした鱗茎を患部に塗布することがある。 あかぎれ、打ち身、捻挫、肋膜炎などにも、おなじように用いる。
採取時期と調整法・成分
地下にある鱗茎を生のままで使用する。使用する時に掘り取って水洗いして、鱗茎の外皮と、下に出ている根を取り除く。 このヒガンバナの鱗茎の乾燥したものは生薬の石蒜(せきさん)という。リコリンなどの有毒な成分を含むので、絶対に食用に用いてはいけません。

成分:
全草にリコリンという毒を含み、花茎の汁に触れると皮膚炎を起こす。もっとも毒性が強いのは球根の部分で、リコリンの他にガランタミンを含む。
38 オミナエシ(おみなえし、敗醤、はいしょう、黄屈花、おうくつか)
薬効・用い方:
解熱、消炎、浄血、解毒、排膿作用があり腹痛、下痢、子宮出血、こしけなどに用いる。敗醤(はいしょう)には、精油が含まれていて、この精油が血行をよくする作用をもつ。
うっ血して生じる胸腹の疼痛も和らげる。産後の血行が悪く腹痛の場合などには良い。 1日量10〜15gに、水0.6リットルを加えて、煎じながら約半量になるまで煮詰めたものを布でこして3回に分けて食間に服用。敗醤根(はいしょうこん)2グラムと芍薬8gを混ぜて童謡に煎じ、1日3回に分けて食間に服用したものは、一層鎮痛の効き目がある。 また、黄屈花(おうくつか)は、2〜5gを酒に漬けて飲用すれば、生理不順に効き目がある。
敗醤根5gをコップ2杯の水で煎じて冷ましてから洗眼する。漢方薬の、よく苡附子敗醤散は排膿の目的で煎用しますが必ず専門家の指導が必要です。 秋の七草のうちの一種として、若芽や若葉を軽く茹でて水にさらして、アクを抜いてから、おひたし、あえものなどにします。
採取時期と調整法・成分
夏から秋の開花期に全草を抜き取り、土砂をよく洗いおとしてから天日で乾燥させます。敗醤(はいしょう)は乾燥させているとき僅かに醤油の腐った臭いがするとこらから名付けられたといわれる。黄屈花(おうくつか)はオミナエシの花枝のみを集めたもので薬用にする。

成分:トリテルペノイドのオレアノール酸、サポニン、ステロール類を含有
39 セイヨウニワトコ(せいようにわとこ、エルダー)
薬効・用い方:
インフルエンザや風邪,咳、花粉症に高い効果が期待できる。エルダーとリンデンとカモミールを同量ずつ加えて飲むと発汗作用があるともいわれペパーミントやヒソップ等とも相性がいい。洗面器にティバッグを入れて熱湯を注ぎ,洗面器からたちのぼる蒸気に顔を近づけてスチームパックをすれば,シミソバカス,シワを予防し,肌を白く美しくする効果が期待できる。抗炎症作用も有るので,ニキビや吹き出物も改善,濃くしたティはうがい薬になる。
カゼ,咽喉の感染症状(咳、痰、鼻水)を改善
採取時期と調整法・成分
利用部位:花、果実、葉、  
一般用:目薬、スキンローション、 調理用:花と果実はワイン、デザート、ジャム、チャツネ

成分:精油、トリテルペン、フラボノイド、ペクチン、粘液、等質を含む、果実は糖類、有機酸、ビタミンC、ビオフラボノイドを含む、葉は青酸配糖体、ビタミン類、タンニン、樹脂、脂肪、糖類、脂肪酸を含む
40 ウコン(うこん、鬱金)
薬効・用い方:
黄色素クルクミンを0.3%も含み、その他精油は1〜5%です。クルクミンおよび鬱金(うこん)の煎じ液には胆汁分泌促進作用があり、精油には胆道結石を治す作用がある。いずれも抗菌作用が強い芳香性健胃、利胆、止血、通経薬として肝炎、胆道炎、胆石症カタル性黄疸、胃炎、月経不順、吐血、鼻血、血尿に内服します。 郁金(うこん)もほぼ同様に用いますが、とくにおけつを取り去る効果が強いので、てんかん、止血、鼻血、血尿、月経過多などに内服する。 用い方は1日量を5〜10gとして水0.4リットルを加えて煎じて、約1/2量まで煮詰めて、1日3回食間に服用します。 粉末は水で練って痔や切り傷、はれものに塗布。
採取時期と調整法・成分
晩秋に根茎を採取して、蒸したのち天日で乾燥させる。味はやや苦く刺激性で特異の香気があり、なめると唾液が黄色に染まる。市販されているものに長形鬱金(ウコン)と円形鬱金があり、前者はおもに側根で円柱形、後者は根茎を採取したもので卵形をしており節がある。 ひげ根の先端部にできる肥大根を郁金(うこん)といい薬用に用いる。

成分:
クルクミン:肝臓・胆汁分泌に良い。
α-クルクメン:コレステロールに良い。
シネオール:胃・殺菌・防腐に良い。ターメロン:殺菌・防腐に良い。
食物繊維:便秘・成人病の予防に良い。
フラボノイド:ぼけ防止に良い。